ラフマニノフ『ピアノ協奏曲第3番』

作業の合間にホロヴィッツ演奏のラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番を聴く。ユージン・オーマンディ指揮のニューヨーク・フィルハーモニックの伴奏で、1978年のライヴ録音。帯の惹句を読むと、ほとんどカットを行っていないホロヴィッツの遺した唯一のほぼ完全…

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

土曜日に石原慎太郎の『秘祭』を読んだ。いまYouTubeでマーラーの3番を聴きながら、村上春樹の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を読んだ。次に鹿島田真希『冥土めぐり』を、さらにその次に村上春樹『1Q84』を読むつもりだ。小説は小説である。…

冥土めぐり

『冥土めぐり』を読むが、題名から想像したような作品ではなかった。主人公の女性の皮肉な眼差しと虚栄的な母と弟の肖像が面白かったが、私自身も虚栄的である。『1Q84』に手を伸ばし少し読み始めるが、一度に小説を読み過ぎだ、未消化になってしまう、と思…

巡礼の年

私自身が『巡礼の年』を初めて聴いたのは中学生の頃で、そのなかのどの曲だか忘れたが、ヴェネツィアだったか……。その頃ちょうどピアニストのホロヴィッツが亡くなって、追悼盤として1965年から68年に掛けてのカーネギー・ホールでのライヴからのセレクショ…

ベートーヴェン『弦楽四重奏曲全集』

YouTubeでベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集を聴きながら眠りに就いた。そのまま眠ったが深夜に起き出して続きを聴いていたが、6時間20分40秒のところで止まってしまい、一階に降りて次に聴くCDを選んだ。ポリーニ演奏のシューベルト『さすらい人幻想曲』を…

ポスティングから帰る

溢れる光……風 雑木林の翳 遠くのグラウンドから聞える声 微かな匂い 不意に思う そうなのだ すべては過去なのだと 歳を取ることが良いことだとは思わない というか良いことなど何もないのだが、悲しみに堪える力が増すことだけは一つ良かったといえるだろう…

北習志野から帰る

北習志野のサイゼリアで旧知の知り合いと久し振りに会う。彼女がワインを飲むのに合わせて、普段全くアルコールを口にしない私も赤ワインを飲む。行き帰りで石原慎太郎『秘祭』(新潮文庫)を読むが、いや、有意義だった。帰ったら酔っ払ったままピアノでも…

快楽急行・わが人生の時の人々・資本主義と自由

昨晩は早く寢て早朝、というかまだ深夜といふ時間帯に起きて來た。用事の合間に島田雅彦『快楽急行』(朝日新聞社)を愉しく讀む。私は昔からエッセイや随筆のようなものが小説よりも好きである。讀み乍ら、島田先生も二十代の若い頃に比べて丸くなつたのか…

讀書續き

『わが人生の時の人々』讀み進めるが滅法面白い。それはさうと音樂はホロヴィッツの「歴史的復歸」以降の『ショパン・アルバム』、ベートーヴェン三大ソナタ+シューベルト即興曲。1978年のライヴ録音で、ズービン・メータ指揮のニューヨーク・フィルの…

無題

昨晩は『相棒』を観てすぐに寝たが、先程午前2時過ぎに起きた。まあいろいろと具合がよろしくない。雨になるのかならないのか、今のところはまだ降り出していないがのんびりするか。3.11(以降)のことは考えたくない。ーーとか言いながら文句を沢山書いて…

ダウン神配布

某タウン紙配達に行くが天気予報通り雨が降ってきたので(持参した新聞も配り終えたし)帰宅した。『赤旗』を配ればもっと実入りがいいとおっしゃって下さる方もいるが、わたすはこうお返事している。「赤紙だったら幾らでも配るんですが」

小噺・ドクタースランプ

【小噺・ドクタースランプ】 アラレちゃん「スランプ細胞」……。[日本クリエイティヴまんが家会議にて]「なんか我々もイタいんだが……」 「あたかも常春の国マンネリラみたいなアレで」 「いや、視点変えれば明るい面も見えてくるよ? あたかも、徳川二百年…

バックハウス・ブラームス・リサイタル

食事を終えて入浴中『バックハウス・ブラームス・リサイタル』を聴く。風呂から出てきてまた同じCDを頭から聴いているが、風呂場の窓から外を眺めると雨は止んでいる。配達の続きに行こうか迷うが、少し休んでからのことにする。さて、2ちゃんねるの《男色…

キャラヴァン

3.11から昨日で3年が経過したが、ぼくは自宅で少しテレビを観ただけで……昨日も今日もそうだった。今日は自宅で仕事、作業をしながら被災者たちの住宅問題についてのNHKを観た。仕事といっても正午くらいに荷物が届いて、チラシの折り込みやら。レッスンに買…

千年の京から「憲法九条」

鎌ケ谷市立図書館に行ってきました。時間の自由の利く自由業・自営業だといっても、あれこれ雑事やバイト・副業に追われて期限内に返しに行けなかったりとか。まあ仕方がないですが、今日は次の5冊を借りてきた。瀬戸内寂聴・鶴見俊輔『千年の京から「憲法…

同じ世代を生きて

今日はライヴもないのでのんびりポスティングに行って今しがた帰ってきたが、都知事選について再考していた。人々は既に終わって結果も出たことなど話題にしたくないのかもしれない。それにどっちに転んでもどうせ負け戦だったさという気持ちも舛添支持者以…

「仲良くしたくない」和解を拒む人々に告ぐ

朴裕河に『和解のためにーー教科書・慰安婦・靖国・独島』(平凡社ライブラリー)という広く知られた著書があるが、鄭玹汀氏はそれへの強い批判者として知られている。それは鄭氏のウォールで読んでいたし、鄭氏のことかどうか分からないが、朴氏もFacebook…

ホロヴィッツ『1966年 カーネギー・ホール・コンサート』『月光・悲愴・熱情』

昨日ホロヴィッツの『1966年 カーネギー・ホール・コンサート』、今朝『ベートーヴェン「月光」「悲愴」「熱情」/シューベルト「即興曲」』を聴く。次は1968年の『オン・テレビジョン』を聴くつもりだが、私はそういうことにしか関心がないのであっ…

ホロヴィッツ・プレイズ・ラフマニノフ

『ホロヴィッツ・プレイズ・ラフマニノフ』というCDにはRCA盤とCBS盤との二枚がある。そのうちのCBS盤のほうを聴きながら新京成→JRと乗り継いで新宿に向かう車中である。目的は名曲喫茶らんぶるに行くこと。図書館の相互貸借で鄭玹汀『天皇制国家と女性 日本…

ホロヴィッツ『1965年カーネギー・ホール』

ウラディーミル・ホロヴィッツの『1965年カーネギー・ホール ザ・ヒストリック・コンサート(アニヴァーサリー・エディション)』を聴く。「ホロヴィッツ生誕100周年記念シリーズ」のその1だそうで、「あの感動の“ヒストリック・リターン”をオリジナ…

ザ・ユニーク

今しがた起きてセロニアス・モンクの『ザ・ユニーク』を聴く。ネットのほうは私に対しては無視戦術に切り替えた連中が多いようで、それは2ちゃんねるを見ても分かるし、またはてなダイアリーにしても杉田氏のはてダからのアクセスがなくなり、他方Over30unk…

深夜の断想

昨晩11時頃に寝て深夜2時に目醒めた。Charles Mingus "Mingus Dynasty"を掛ける。良。深夜の断想ということであれこれ書いてみるがーー。ぼくは政治であるとか運動などが心底嫌いである。あなたのそれで世の中変えないでくれということばかり多いわけだが…

島田雅彦『傾国子女』(文藝春秋)

用事で出掛ける合間に島田雅彦『傾国子女』(文藝春秋、2013年)を読む。美貌の主人公の生涯を描く色恋の物語だが、それに世直しのモチーフが絡むのは『英雄はそこにいる』を思い出させるが、私にはいまいちピンとこない。島田氏の近作、『徒然王子』『…

『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』(岩波書店)

何か映画を観るために都内に向かう新京成電鉄の車輛のなかで、白崎彩子のソロピアノ演奏"Home Alone"をCDウォークマンで聴きながら、『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』(岩波書店)を読了。対談の内容そのものは私には面白くなかったが、この対話が行われ…

『マイティ・ソー/ダークワールド』

新宿ミラノ2で『マイティ・ソー/ダークワールド』を観て新宿を散策。名曲喫茶らんぶるをディスクユニオンジャズ館の近くに発見するが、今日は入らず食事する場所を探す。夕方6時過ぎというのは皆さん御食事時なのかどこもかしこも激混みで困惑。小1時間…

夢日記

Claude Williamson Trio "Live in Tokyo 1994"を聴く。午前2時頃に目が醒めたが、今日も奇妙な夢を見た。夢の中で私は大学時代のサークルの先輩と話をしている。その先輩は理知的な人だが、話題が年末年始のことに及び、初詣でだか何かのことになると、彼は…

ジャイアント・ステップス

ジョン・コルトレーンの『ジャイアント・ステップス』なう。昨晩は復活するやいなやいきなり怒濤のダメ人間宣言(というほどでもないが)を書いてしまったが、昔から自分は忙しいとか仕事が有能だなどと必要以上に強調するヤツらは嫌いである。わたくしは常…

津山三十人殺しから川田宗吉へ

先週末からiPhone、iPadが使えない状態で、ネット閲覧や投稿に不自由していた。いろいろ難しい状態で、八方手を尽くしたが復活は難しく、仕方なくそのまま放置していた。外的条件に強いられた脱「つながり過ぎ」生活は大変に心地よい。わたくしはそのまま1…

不運ただす城

桃太郎直木『不運ただす城』【序】 真冬の寒風吹きすさぶなか、壊れ掛けた古い自転車に跨り、漕いで漕いで漕いで鎌ケ谷。松戸。人類数千年の歴史が生み出した最高ソング、尊師マーチを大声で歌いながら公道を。若者の特権! えっ自転車でお年寄りと接触しそ…

Red Garland "Revisited!"

Red Garland "Revisited!"を聴く。昨日も朝から晩まで下らないしょうもないことの数々に怒ってしまったが、自分が少しでも悪いかもしれないなどとは思わない無反省な私である。実際ちっとも悪くないだろう。ふざけんなよといつも思う。ヤンキー的というかヤ…