小説
三島にしてはつまらなかった。音楽 (新潮文庫)作者: 三島由紀夫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1970/02/20メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 202回この商品を含むブログ (86件) を見る決定版 三島由紀夫全集〈11〉長編小説(11)作者: 三島由紀夫出版社/メー…
日曜日の晩、攝津は豆乳の飲み過ぎで腹を下した。 攝津は、両親に収入が無い事が不安だった。父親は「電車に乗りたくないから」という理由で仕事を辞め、母親はカラオケ教室を解散してしまった。そして攝津自身の収入だけでは、住宅ローン一本すら払えぬ。こ…
日曜日、攝津は休日だったので、船橋市北図書館に行って本を借りてきた。帰り道、雨宮処凛の事を考えた。雨宮さんには小説家に、願わくば極右に戻って欲しい。何故なら人間の真実は、或いは美は、激越さ、又は痙攣の裡にしか無いからである。雨宮さんは、「…
その晩、攝津は一気に橋本治の『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』(新潮社)を読了したが、不快と不安と深い深い抑鬱は去らなかった。のみならず生理感覚のように纏わり付いた。この出所の分からぬ不安は何だろうか? 自己嫌悪? 挫折感? 自分は無為…
攝津は父の車で高根木戸の皮膚科に行き、図書館に寄って帰宅した。化膿した部分を切って膿を出し、軟膏を塗り、抗生物質を投薬された。これだけなら近所の皮膚科で良かったのではないかという疑問は拭えないがまあ、いいとしよう。図書館では経済や簿記、会…
攝津は今日も三時間、正午迄働き、午前中で帰宅した。右足親指が腫れ、白く膿んでいるのを皮膚科で処置して貰う為である。パートのおばさんに右足を見て貰ったらヒョウソウとかいう病気だと言う。攝津は近所の病院に罹る積りだったが、両親が高根木戸の医者…
読んでみようかな。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100129-00000155-yom-soci ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)作者: J.D.サリンジャー,野崎孝出版社/メーカー: 白水社発売日: 1984/05/20メディア: 新書購入: 48人 クリック: 410回この商品を含…
A Sign of the Timesが終ったので『ザ・リターン・オブ・タル・ファーロウ』を聴く。タル・ファーロウは好きなギタリストである。他にも、ウェス・モンゴメリーやハーブ・エリス、ジョー・パス等好きなギタリストは多いのだが。攝津は渋い音楽を聴きたい時好…
前田さんが、浮世の義理でライブに行ったが詰まらなかったそうで、「糞ピアニスト」を罵倒している。しかし、世間では、「糞ピアニスト」がピアニストとして認知され、攝津のような存在はアマチュアと看做されるのだろうなあ、と攝津は考えた。それでも、前…
午前二時に、攝津は目覚めた。異常な起床時間である。というのも、一昨日分かったのだが、原因不明で右足の親指が化膿しており、それが酷く痛んで眠れないのである。困った事だが、仕方が無い。Tal Farlow with Ray Brown & Hank Jones / A Sign of the Time…
階下で父親がおーい、と呼ぶ。出てみると、郵便受けに浜村昌子から送られた小包が入っていた。早速開封し、『Kind Mind』から聴くが、非常にシビアなフリーである。攝津は藤井郷子を連想したが、見当違いかも知れぬ。 攝津は自分がどういう音楽をやりたいの…
その日攝津は、三時間働いて正午、午前中上がりで帰って来た。昨日から引き続く疲弊が、限界に達した為であった。この日八時間肉体労働する事は不可能に感じられた。それで帰宅した。 新浦安駅で武蔵野線の電車を待つが、三十分以上来なかった。それで橋本一…
読み進む。 電車内で兵頭佐和子を聴く。 帰宅後、届いていた橋本一子『VIVANT』。VIVANTアーティスト: 橋本一子,クリス・ケナー,藤本敦夫,水留章出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック発売日: 2007/06/27メディア: CD クリック: 5回この商品を含むブロ…
ところで攝津にとっては、賃労働も運動、スポーツだった。肉体労働だったから、体を動かし、冬でも汗をかいた。ピックが出来ないという評価を他人からされているようだったので、見返してやろうと一所懸命ピックした。それも、「有能な身体」を形成すべくし…
攝津はその日も八時間倉庫で働いて帰って来た。電車の中で、妹尾美里を二枚続けて聴きながら三島由紀夫の『禁色』を全集版(第三巻)で二百七十四頁迄読み進めるが、自分の根気強さに感心し三島の小説作法の巧さに感嘆する。攝津は、好きな小説家は芥川や三…
全集版で二百七十四頁迄読み進めた。半分弱である。自分の根気強さに自分で感心すると共に、三島由紀夫の巧さに感嘆する。音楽は妹尾美里を二枚。『Rosebud』と『La Vie』。決定版 三島由紀夫全集〈3〉長編小説(3)作者: 三島由紀夫出版社/メーカー: 新潮社発…
思い返してみると攝津がNAMに入会しようと思ったのは西部忠のLETS論を読んだからだった。よく分からないが、LETSは面白そう、楽しそうだと感じたのである。その感覚は今も変わらぬ。娯楽としてのLETS、というエッセイを書こうと思っている程だ。小市民(とい…
今日はこれしか書けなかった。 その日も攝津は倉庫で八時間働いて帰って来た。このまま何時迄も肉体労働・単純労働に従事するパートタイマーであるより他ないのか? この問に理性はその通りと答え、情念はそれは堪え難いと悲鳴を上げる。だが、現実は受け容…
坂田明『赤とんぼ』聴きながら三島由紀夫『禁色』読み進めているが滅法面白い。嵌っている。赤とんぼアーティスト: 坂田明 mii出版社/メーカー: インディペンデントレーベル発売日: 2004/09/30メディア: CD クリック: 12回この商品を含むブログ (4件) を見る
http://book.geocities.jp/tadashisettsusougou/ikiru.html http://otd13.jbbs.livedoor.jp/syousetsu/bbs_plain
実に素晴らしい。 1. 『労働』ちょっとだけ読ませてもらいました。 この文章で、なんだか大笑いしてしまう自分がいました。 デス見沢さんが言うように「読んでて苦しいし閉塞的」ではないように思えます。(共感してないということか) 「馬鹿げた話だが、攝…
三島由紀夫の『禁色』、第四章まで読了したが、凄く面白い。三島に嵌りそうである。 高瀬アキ&デヴィッド・マレイ『ブルー・モンク』、Phineas Newborn / Phineas' Rainbowを聴く。 今日は宴会で、帰宅すると母が店で酔い潰れている。酔っ払いは嫌いだと独…
ポンコツが書いたトラッシュ、反面教師にもならない−裏柳生タニケン
朝七時過ぎに家を出、父の車に乗り浦安の倉庫へ向かう。帰りは電車で、十九時四十五分に帰宅する。車の中で、ずっと読み続けていた三島由紀夫『鏡子の家』を遂に読了した。僕の満足は大きなものであった。 八時間弱労働したが、素晴らしい同僚や環境に恵まれ…
摂津正の仮面の酷薄 → 仮面の酷薄と改題します。*** 僕は、同性愛の出会い系サイトで何人もの男と寝たが、それは単に性的関係であるに過ぎず、恋愛には発展しなかった。性的行為の後はいつも虚しさが襲った。出会い系サイトや『バディ』などのゲイ雑誌で…
三百三十八頁まで読了。鏡子の家 (新潮文庫)作者: 三島由紀夫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1964/10/07メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 19回この商品を含むブログ (29件) を見る
二千十年一月二十一日木曜日執筆開始その日攝津は午前三時半に目覚めた。少し早過ぎる起床であるが、前日床に就くのが早過ぎたので、丁度良いのだろうと思っている。昨日欠勤してしまったが、今日は出勤出来るだろうと思っている。それが当たり前なのだが、…
さて、長編私小説『労働』は主人公攝津の自殺或いは病死によって終るのが妥当と思われる。だが、そうはならない。攝津は、何としてでも「生きる」。どういう手段を用いようと、しぶとく「生きる」。生存困難系から生存系へ。サヴァイヴァルを! 攝津の精神病…
「労働」読みました。 私は(も)、資格は就職/転職にあまり関係ないと思います。 むしろ、最近の資格取得関係のコマーシャルを見ると、人々の不安と希望につけこんだ貧困ビジネスだと強く感じます。いま、会計ソフトが優秀なので、会計実務をするには、簿…
「共感するほど読んでて苦しいし閉塞的。」「なんかすごい近代青春風自意識過剰だね。。。 」など絶賛の嵐wwwの攝津正の長編私小説『労働』はこちら! http://book.geocities.jp/tadashisettsusougou/roudou.html