2012-05-28から1日間の記事一覧

メモ

John Coltrane "Stardust". 余り知られていないが、良い演奏。50年代コルトレーンが大好きだ。他には、Tadd Dameronとの"Mating Call"など。経済思想の素人である自分の限界を反省する。例えばマルクスはアリストテレスに言及している。ふたつのものが交換さ…

'Round About Midnight

まず他の人間の中に、自分を照し出す……

このことは、商品と同じようにいくらか人間にもあてはまる。人間は、鏡をもって生まれてくるものでも、フィヒテ流の哲学者として、我は我であるといって生まれてくるものでないのであるから、まず他の人間の中に、自分を照し出すのである。ペーテルという人…

ニーチェ、マルクス。

どうでもいい細かい細部がどうしても気になるのだが、ニーチェにおける真理と嘘について。『この人を見よ』の終わり頃に出てくる断言だけ読めば、簡単にみえる。彼は、これまでいわれてきた真理は嘘だが、彼自身がいうことは真理なのだといっている。それは…

国家について、補足。

さて、先程NAMには国家論がなかったといったが、少し訂正せねばならない。実際には、NAMの時期における政治理論的テキスト(『可能なるコミュニズム』、『NAM原理』、『トランスクリティーク』)にも国家についての一定の考え方があった。要点をいえばふたつ…

津軽三味線とジャズピアノの演奏

こちら→http://www.ustream.tv/recorded/22889930

Walter Davis, Jr. "Illumination"

Illuminationアーティスト: Walter Davis出版社/メーカー: Denon Records発売日: 1994/07/26メディア: CD クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る

もしも人が死ぬほどまでに笑わなければならないのだとしたら…

内在的な道徳は、もしもそうできるのならば、私が理由なくして死ぬことを要求するであろう。だが何の名の下にこれを要求するのか。無の名の下にである。そして私はこの無を笑いとばさなければならないのだ。実際私はこの無を笑いとばす。するともはや要求は…

生をあざ笑うほうが、それを悲しむよりも人間にふさわしい。

それゆえわれわれは方向を換えて、人々が一般にもっている悪徳は、すべて憎むべきものではなく、むしろ笑うべきものと見るがよい。ヘラクレイトスよりもむしろデモクリトスを真似るがよいのだ──ヘラクレイトスは公衆のなかに進んで行くたびに泣いたが、デモ…

国家について

ベネディクト・アンダーソンの《想像の共同体》論が空疎だから否定してみるとかいう左翼が膨大にいるが、マルクスを読んでもそこに見出されるのは国家とは《幻想的な共同体》だという規定だけである。だから、彼らがアンダーソンに不満を持つのだとしても、…

池田雄一『カントの哲学 シニシズムを超えて』(河出書房新社、シリーズ:道徳の系譜)を読む:「行為への移行」

《この不可解な行動の結果、シーニュもまた致命傷をおってしまう。テュルリュールは、なぜ心底軽蔑していた自分のために盾になったのか、死ぬ直前のシーニュに尋ねるが、彼女は顔をただ痙攣させ歪めるのみであった。》(池田雄一『カントの哲学 シニシズムを…

生そのものというよりは、むしろ生への温和な思い出

私はニーチェの『この人を見よ』が子供の頃から大好きなのだが、この最後の本は、ニーチェ思想、ニーチェ主義とは関係ないと感じている。フーコーの意見では、《わたしはどうしてこれほど賢明なのか》というニーチェの傲慢のどこに狂気が忍び込んだのか穿鑿…