政治

微温的

私は微温的なのである。戦争には反対だが、革命戦争にも反対だ。雨宮処凛が、赤木智弘の「希望は、戦争。」に対し、「希望は、革命戦争。」と語っていたが、私は革命戦争も希望ではないと思うのである。というか、もし革命戦争のようなものを考えるとすれば…

新しいマルクス(Twitterでの応答)

まあ、でも私は杉田俊介さん(id:sugitasyunsuke)には期待してますけれどもね。鈴木健太郎さんにも期待してますよ。ブログでも書いたような、「新しいマルクス」が時代の要請だし、それは単独の個人としての著者でなく、集団的、群れのようなもの、匿名のざ…

「人間」概念と社会構築主義

Twitter上で或る人とちょっとした議論になった。その人は、種族帰属も「自認」による、例えば狼に育てられた少女は自らを「人間」と自認しない、などと議論していたので、私が介入して、次のように述べた。 初めて超越的な本質という概念(プラトン、アリス…

ティーパーティー〜続き:代議制の危機

クローズアップ現代の感想の続きである。 私が考えたのは、ほんの少し前オバマが勝ち、今共和党を勝利させようとしているのは、同じアメリカの民衆だということ。日本でいえば、小泉純一郎の郵政選挙で彼を大勝させたのと同じ日本の民衆が、民主党を衆議院選…

今更ながらCOP10

本当に今更ながらなんだけど、COP10(http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/)っていろんな意味で重要だと思う。 途上国側は、植民地時代に遡っての配分を求めたわけだけれども、これは歴史の読み直しにも繋がる、凄く大事でラディカル(過激であると共に根源的…

NHKのクローズアップ現代を観た感想を、昨晩のブログに記したが、印象的だったのは、オバマを「社会主義者」と呼ぶのが悪口、罵倒語であることだった。東西冷戦は本当に終わったのか、と訝った。彼ら「健全」な「古き良き」アメリカを懐古する草の根保守達に…

ティーパーティー

NHKのクローズアップ現代でアメリカの中間選挙の情勢分析をやっていて、オバマの民主党は相当不利、下院で過半数を失うだろうし、上院も共和党・民主党勢力伯仲するだろうとのことだった。 まあそれはいいとして、私があれ?と思ったのは、番組の中に出てき…

議論としては弱い

マイミクさんと意見交換したが確かにベーシック・インカムは議論としては弱いんじゃないか。地域通貨も弱い議論だと思うが、それよりもっと弱い。 麻生内閣の定額給付金や鳩山内閣、菅内閣の子供手当てなどへのばらまきとの批判など、国民の間にも国家財政健…

矢部史郎 + 山の手緑 / 愛と暴力の現代思想

愛と暴力の現代思想作者: 矢部史郎,山の手緑出版社/メーカー: 青土社発売日: 2006/04/01メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 54回この商品を含むブログ (31件) を見る

既に戦争?

23855.Re: チャイナ問題 名前:デス見沢 日付:2010/09/30(木) 20:05 世界の今後の「戦争」って今回のような形になっていくと思う ドンパチしないでひたすらかけひき、というような 戦争中なんだから不安になるのは当然 でも死人が出てるわけじゃないからい…

辻元清美支持するのやめようかな…。

まー予想の範囲内。辻元氏、民主会派入りへ 衆院国交委の筆頭理事に http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100928-00000135-san-pol

革マル派にならず

学生時代、文連委員長だった磯貝宏から、黒田寛一の『プロレタリア的人間の論理』を渡されて読んだことがあったが、何の感興も呼び起こされなかった。だから革マルには入ってない。プロレタリア的人間の論理作者: 黒田寛一出版社/メーカー: こぶし書房発売日…

2つの決定論

若き吉本隆明は、初期マルクスに拠って、マルクス主義の経済決定論を批判していたはずであった。その彼が、今になって、近代経済学、いな、新自由主義経済学(ネオリベ)の市場決定論をあからさまに支持するとはどういうことなのか。消費社会化は「経済的な…

リベラリズムとアナーキズムの差異

議会制民主主義で選ばれた政府を、正統・合法的なものと看做すか、ブルジョア独裁の表現と看做すか。 アナーキズムが無「政府」主義と訳されるのは問題があると以前書いたが、確かに無「政府」主義ではあるのだ。統治権力、政治的国家の死滅を理念とするとい…

マウリツィオ・ラッツァラートへの異論

われわれの仮説によれば、1968年以後のさまざまな政治運動は、もはや社会主義や共産主義の伝統とは根本的に縁を切っている。(p256) いや、そんなことはない…。つーか、社会主義や共産主義の「概念」を鋳直す必要があるんじゃねーの。 つまり、その実践は、…

菅直人勝利、小沢一郎惨敗。

民主党の代表選挙、国会議員票が伯仲しているとの報道があったから、そうならば党員・サポーター票で勝る菅が有利だろうとは予測していたが、その通りになった。 予想通りなのだから圧勝、惨敗というほどでもないかもしれないが。 私は民主党支持者ではない…

辺野古反対決議へ 名護市議会与党

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100914-00000000-ryu-oki

「暴力燦々」で検索してみた。

以下の2つを読み比べてみた。 http://www.warewaredan.com/zenkyoto.html http://autonome.blog7.fc2.com/blog-entry-152.html ラジカリズムを追い求めることが、結局、ファシズムにならざるを得ないのであれば、私はそのようなラジカリズムには懐疑的になら…

トッピー

かれは私がノンセクト・ラジカルの倫理もクィア・ラディカルの倫理も放棄、喪失したことを非難しているに違いない。

『吉本隆明の時代』を考える

もう返却して手元にないが、すが秀実さんの『吉本隆明の時代』について考えてみたい。 すがさんの本は、吉本隆明の言説を、政治、それも左翼革命的政治との関わりという視点から精密に読んだものと言える。それはそれとして価値があると思うが、今日吉本が忘…

武井昭夫の死

すが秀実さんのmixi日記で知った。武井さんとは、あかねでワークショップをやってもらったとき面識があり、その人柄に感銘を受けたのを思い出す。 ところで、すが秀実さんは、文芸批評家の中島一夫(http://d.hatena.ne.jp/knakajii/20100911/p1)の追悼文が…

代議制統治論

J.S.ミルの限界は『代議制統治論』(http://amzn.to/dCUX7M)辺りにありそう。議会という代表システムが失効して久しい。だが自分は、あくまでも議会制民主主義を肯定するのだ。 岩波文庫版の『代議制統治論』が船橋市図書館にないので(県立図書館にはある…

権力を取らずに世界を変える

権力を取らずに世界を変える作者: ジョンホロウェイ,大窪一志,四茂野修出版社/メーカー: 同時代社発売日: 2009/03/20メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 8回この商品を含むブログ (11件) を見る

アナーキズムかリベラリズムか

コミュニズムか、アナーキズムか、リベラリズムか。戯画化、単純化するのでないなら、この問いに答えるのは難しい。昨晩リベラリストだと言ったばかりじゃないか、と言われるかもしれないが、私も揺れているのである。 リベラリズムというと、資本制国民国家…

リベラリズム再論

基本的な直観は、個人の自由を不当に侵害・制限する社会権力は間違っている、というもの。

インポの女王様

と或る同性愛者の批評家が、ジル・ドゥルーズに悪意に満ちた手紙を送り、その中でドゥルーズのことを「インポの女王様」と呼んだ。ドゥルーズの応答は『記号と事件』にある。 まあそれはいいとして、私は不能(インポテンツ)である。 ということは、例えば…

ネオリベ批判

ネオリベを批判して、スターリニズムへ行く(徳田ミゲル=安里健)。 ネオリベを批判して、ファシズムへ行く(外山恒一)。 別の道はないのか? 私は個人としてはリベラリストであり、社会的には社会民主主義者である。しかし、そのような立場性は吉本隆明が…

コミュニズム / アナーキズム / リベラリズム / ネオリベラリズム

私は自由主義者である。大学生の頃から今に至るまで、変わっていない。 早稲田大学で、自治会の左翼学生から、なんでそんな古臭い思想を信奉しているのか、と訝しげに問われたのを思い出す。 アナーキストを自認する友人のブログのコメント欄で、自分は自由…

欺瞞的かもしれないが

私は暴力に反対なのである。暴力を肯定する人を否定しはしないが、自分は暴力を振るうのも、蒙るのも嫌だ。 自分で言うのも何だが、私は穏健である。おとなしい。

イグナシオ・ラモネ / マルコス・ここは世界の片隅なのか―グローバリゼーションをめぐる対話

マルコス・ここは世界の片隅なのか―グローバリゼーションをめぐる対話作者: イグナシオラモネ,Ignacio Ramonet,湯川順夫出版社/メーカー: 現代企画室発売日: 2002/09/01メディア: 単行本 クリック: 18回この商品を含むブログ (8件) を見る