インポの女王様

と或る同性愛者の批評家が、ジル・ドゥルーズに悪意に満ちた手紙を送り、その中でドゥルーズのことを「インポの女王様」と呼んだ。ドゥルーズの応答は『記号と事件』にある。
まあそれはいいとして、私は不能(インポテンツ)である。
ということは、例えばファシズムに顕れる享楽=ジュイッサンスに対して冷感症だということではないか?
性的・政治的熱狂を知らない冷感症の女、それが私ではないか?

記号と事件―1972‐1990年の対話 (河出文庫)

記号と事件―1972‐1990年の対話 (河出文庫)