2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「うん、窓から、よう星の見えるごとおもうてなあ」

「火電建設反対の運動をやっている松下さんのところに、脅しの電話がくる。偉そうなことを言っておまえの家には電気が煌々と点いてるじゃないか、と。そこで、松下さんは電気を消してしまいう。で子どもが「なあ、とうちゃんちゃ。なし、でんきつけんのん?…

〈神がいなければ、すべてが許される〉などと言うべきではない。まさしく反対である。

「〈神がいなければ、すべてが許される〉などと言うべきではない。まさしく反対である。神とともに、すべてが許される。道徳的に許される。暴力や汚辱には、いつでも聖なる正当化が与えられるから。しかし、それだけではない。美的に許されるのだ。こちらの…

多について

『哲学者廣松渉の告白的回想録』を読んで感じるのは、廣松渉の哲学・思想と政治行動がいかに「関係がない」かということなのだが、それは別に廣松渉だけではなく、一般的にいえる。例えば、ジル・ドゥルーズには彼なりの一貫した考え方が生涯にわたってある…

パスカル『パンセ』(新潮文庫)を読む

『パンセ』。パスカルには「ゆるすことができない」人々が多かった。それはモンテーニュであり、デカルトである。モンテーニュの死についての意見、デカルトの神についての意見を、パスカルは「ゆるすことができない」。「生涯において最も大切なことは職業…

"eigentumslos"

J'ai lu "Chaosmose" de Felix Guattari. J'aime lire.『創世記』では、「はじめに言葉ありき」。ゲーテ、「はじめに行為ありき」。レーニンを引用するネグリ(『自由の新たなる空間』)、「はじめに愛ありき」。ネグリの本はガタリとの共著で、彼は「愛」を…

"Les facteurs subjectifs ont toujours tenu une place importante au cours de l'Histoire."

(1), (2)の区別は、「イデオロギー」と「科学」という伝統的な(実はマルクス主義以来の)区別と思われるだろうが、より単純に、「信念」と「認識」の違いだと捉えたほうがいい。全部誤謬だ、というようなニーチェに加担するわけではないが、正しかろうとそ…

"... plus l'accent sur la subjectivite ..."

過剰な主観主義的傾向は『資本の〈謎〉』のデヴィッド・ハーヴェイも共有している。思想には現実の力、物質的な力がある、とどこかでマルクスがいったらしく、ハーヴェイはそのことを強調する。また、彼は資本主義は投機的だという意見であり、「アニマル・…

(poste-) modernisme

ガタリは『分裂分析的地図作成法』でリオタールのポストモダニズムを批判してやまないが、皮肉なことに、彼自身が典型的なポストモダニストである。一般にポストモダニズムと総称されるような考え方の共通項、問題性は過剰な主観主義である。その主観性が、…

Funeral march

L.Beethoven "Piano sonata no.12 in A flat major op.26 'Funeral march'"だが、"Funeral march"といえば、ショパンの2番のピアノ・ソナタが圧倒的に有名であり、そして、誰でも知っている。演奏される機会も多い。ルービンシュタインもホロヴィッツも2回以…

dans l'apres-midi

2Fで横になると、奇妙な夢、或いは幻想。辻信一さんなどが出てくる。誰かが辻さんに「ジニンロン」について声を掛けるが、それは、「辞任論」ではなく、言葉という意味での「辞」(ここで荻生徂徠の「古文辞学」を連想する)と何か関係があるらしい。夢の中…

tweets

残念なことですが、私は、絶対的で徹底した無神論者です。 @sunamajiri 私は無神論という安易な逃避は誤謬だと思っていて 私が完全且つ執拗に否定し続けるのは、神だけではなく、神のように見え、神の代理をするありとあらゆるもの、エコロジストにとっての…

des mots

Good morning! / Bonjour!《まずはとバスで都内を廻ろうよ、それから北海道に行って、四国でお遍路さんして、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、中東……》だが、私の財布には、1000円冊一枚しか入っていなかった。新宿を歩く、歩く、歩き廻る……この街…

ultra seven

"Trauermarsch", "Marcia funebre: Adiago assai", "Der Tod und das Madchen"新宿御苑で想い出していたのは、二十世紀の終わりに発狂して実家に帰ってしまった秦さんと、彼のアパートの大屋さん、顔面など体中が溶けてしまった老人のことであった。それが私…

tweets

まあ確かに「多様性」ですし、柄谷さんはちょっと変わったパーソナリティーだな、とは思いますが、10年以上経ってから、「実はあのとき事態を深刻に受け止めていた」とか嘘をいわないほうがいいですよ。 RT @watarihoukou: femmelets 多様性ってことでいいん…

tweets

おはようございます。私の性急、乱暴は、非常に体調が悪い、というところからきている。それはそうと、(故)竹村和子を罵倒したから、樫村愛子さんはお気を悪くしただろうが、市野川容孝、竹村和子の否定では絶対に譲れない。同性愛などの「疾病利得」、病…

興味もなかった

Facebookで新しく「友達」になってくださる方々がたまにいるが、彼らが私の暗鬱な意見のどこがいいと思ったのかは、私には分からない。なるほど、マルクスならマルクスについての一定の考え方なり意見はあるだろうが、別に専門家ではないし、マルクスに限ら…

人間と犬

私の愛犬が死んだのは、2000年のことである。漠然と犬猫が飼いたいと思った。私は、猫を飼ってみたことはない。彼氏は沢山の動物、犬や猫を飼っているそうである。昔アカーの代表をしていた永田雅司さんのエッセイを読んだが、彼は、人間が誰一人信じら…

補足

非常に体調が悪いが、病院に行きそびれてしまった。まだまだ若干金銭があるから、明日か明後日、病院に行こうと思う。先日、私は、硝子たんさんを否定するために、自分は「優雅」だといったが、「優雅」というのは、身体なら身体の状態から完全に切り離して…

菅原正樹の想い出

さて、神沢夫妻、神沢昌宏さん、神沢敦子さんについて纏めようと思ったら、Facebookから消滅してしまっていたから、たまたま眼についた大江健三郎の『個人的な体験』メモを再録してみたが、私がいいたいことは、ひょっとして私が少し「博識」だとしても、大…

関本洋司の想い出

おはようございます。書こうと思ったことをすぐにどんどん忘れてしまうので困りますが、とりあえず、関本洋司さんについて。私が彼と初めてお会いしたのは、Be Good Cafeだったと思いますが、帰ろうとしたら突然、帽子を被った見知らぬ男から、「攝津さんで…

すが秀実の想い出

パソコンがわけがわからなかったのは、小森陽一だけではなく、すが秀実もそうだった。すがはそのことで非常に困り、彼の身近にいる熱狂的なすがファンの若者に結構な金銭を払ってネット関係を処理して貰い、パソコン技術を教えて貰っていた。柄谷行人はそう…

小森陽一の想い出

たった今、思い出したが、そういえば小森陽一は、NAM東京の最初の代表であった。どうしてそのことを忘れていたのかといえば、彼は、どうしてもパソコンが技術的にわけがわからず、メーリングリストに投稿することが不可能だったからである。小森陽一は、メー…

地獄の季節

さて、昨日か一昨日、少し私と会話してみた鈴木健太郎さんの感想は、「地獄」のようだということであった。つまり、言葉のうえで徹底的に相手を追い詰め、摩耗させるというようなことだが、それが非常に苦痛だということは、いうまでもない。昨日いったが、…

論評:塩見孝也『赤軍派始末記』(彩流社)

「それは、どうやってお互いを信頼するかということですが、永田や森はむしろ不信を徹底して拡大していって、それを克服しようとした。人を信じ人の長所や革命性を伸ばして関係性を変え、組織の団結を強めていくのではなく、欠陥をあばいて摘発していくこと…

吉本隆明を巡って

bcxxxさんについては、彼が日常生活を楽しんでいる人々を揶揄するのが非常に不愉快だったから、激怒して批判した、とかいうことである。今は危機の時代だ、というのが彼の言い分なのかもしれない。しかしながらそうすると、危機ではない時代などないから、自…

論評:東浩紀『一般意志2.0』(講談社)、p.170.

「わたしたちはいま一般意志を可視化する技術をもっている。そしてルソーは、政府は一般意志のしもべであるべきだと記した。また彼は議会制民主主義の批判者であった。だとすれば、これからの統治は、選挙を行い、議員を選出し、何週間も時間をかけて政策審…

思い出すことなど

AKB総選挙のためにAKB48のCDを膨大に買い込む人々がいるそうだが、絶句する。おまいらよくそんなカネがあるねえ。びっくらこくよ。クィア思想が性別秩序を疑うといっても、従来の哲学にはそもそも性別化された身体が存在していないのですが。デカルトが取り…

かつては、きわめてゆっくりとした長い時間が…

かつては、ゆっくりとした長い時間が、ゆっくりと弱く adagio e piano、静寂のなかで「私 je」を構築していたのだが、その静寂を破るものはといえば、時には音楽であり、きわめて稀に騒音であり、さらにもっと稀に、これらの大きなざわめきのなかで、しかし…

machine infernale

machine infernale: l'improvisation par tadashi settsu "femmelets". http://www.ustream.tv/recorded/23093595

tweets

今日も体調が頗る悪いが、ともかくシャワーを浴びてすっきりする。何処かしら躰の奥のほう、内臓が傷付いているかのような感じだ。そういう主観的な感じなどは全くあてにはならないが。それはともかく、コルトレーンの『サン・シップ』を聴いているが(なか…