2012-06-19から1日間の記事一覧

valeur

一応、念のため。→柄谷行人の(平野謙を経由した)小林秀雄=人民戦線説には具体的な根拠も実証もなく、ただの推測なのですよ。初期の小林秀雄が『資本論』を徹底的に読解していた、という柄谷の説は既に実証的に否定されており、三木清経由のマルクス理解だ…

ホッブス、「恐怖」の思想家

「私の生涯は恐怖そのものであった」、とホッブスはどこかでいっているが、「恐怖そのもの」とは、ホッブスが生きた時代のイギリスで戦乱が続き、彼の母親が恐怖の余り彼を早産した、というところから始まる。確かホッブスの問題とはピューリタン革命だった…

ファキウス、「束」。

「まずは一安心ですね☆ここからは肝心の実施部分を細かく詰めてゆくステップですから、お母さん達の目線がとても必要です!!RT @tunmama@TsutsumiMika こんにちは!毎週JAM THE WORLD 聴いてます。「原発事故被災者支援法案」原案通り可決しましたね!」(…

市田良彦、ネグリ、ハーヴェイ

市田良彦『革命論:マルチチュードの政治哲学序説』(平凡社新書)、読了。読後の感想は、「もっと経験的に考えるべきだ」、という一点に尽きる。実際「革命」であれ革命以外の政治であれ、具体的な生きた諸個人とその利害に関わるのだから、ネグリがどうの…

mauvaise foi

"Well-Tempered Clavier"、何度も書いているが、冒頭の"Prelude and Fugue No.1 in C major", "Prelude and Fugue No.2 in C minor"が付きで、繰り返し繰り返し聴いている。リヒテル、グールドで持っているが、もっと無限に聴きたいところである。実際、私に…

私はこれから先の永遠を駄洒落で支えていくようにとの刑罰を受けており、……

"Well-Tempered Clavier"、私が特に好きなのは、"Prelude and Fugue No.2 in C minor"である。(performed by Sviatoslav Richiter" 空腹になったからお好み焼きを食べたが、今日もまた病院に行きそびれてしまった、というのは、一応、インターネットで千葉県…

imagination = Einbildungskraftを巡って

Car avec Dieu, tout est permis. →「というのも、神とともに、全ては許されるからである。」"moralement"に(道徳的に)許されるというだけではなく、"esthetiquement"に(美的)にも許される。暴力及び陋劣さ(infamies)が常に聖なる正当化(une sainte just…

C'est avec Dieu que tout est permis.

Il ne faut pas dire "si Dieu n'est pas, tout est permis". C'est juste le contraire. Car avec Dieu, tout est permis. C'est avec Dieu que tout est permis. Non seulement moralement, puisque les violences et les infamies trouvent toujours une …

「うん、窓から、よう星の見えるごとおもうてなあ」

「火電建設反対の運動をやっている松下さんのところに、脅しの電話がくる。偉そうなことを言っておまえの家には電気が煌々と点いてるじゃないか、と。そこで、松下さんは電気を消してしまいう。で子どもが「なあ、とうちゃんちゃ。なし、でんきつけんのん?…

〈神がいなければ、すべてが許される〉などと言うべきではない。まさしく反対である。

「〈神がいなければ、すべてが許される〉などと言うべきではない。まさしく反対である。神とともに、すべてが許される。道徳的に許される。暴力や汚辱には、いつでも聖なる正当化が与えられるから。しかし、それだけではない。美的に許されるのだ。こちらの…

多について

『哲学者廣松渉の告白的回想録』を読んで感じるのは、廣松渉の哲学・思想と政治行動がいかに「関係がない」かということなのだが、それは別に廣松渉だけではなく、一般的にいえる。例えば、ジル・ドゥルーズには彼なりの一貫した考え方が生涯にわたってある…