ファキウス、「束」。

「まずは一安心ですね☆ここからは肝心の実施部分を細かく詰めてゆくステップですから、お母さん達の目線がとても必要です!!RT @tunmama@TsutsumiMika こんにちは!毎週JAM THE WORLD 聴いてます。「原発事故被災者支援法案」原案通り可決しましたね!」(堤未果 @TsutsumiMika)

堤未果川田龍平はパートナー関係だったはずだが、堤未果は川田の「みんなの党」入党のことをどう思っているのだろうか。

みんなの党」=ファシストとまではいわないが、元々自民党政権行政改革担当大臣だった渡辺喜美の基本的な発想が、規制緩和など新自由主義政策を徹底する、というものであることは事実だろう。それに「みんな」という表象についても、「ファシズム」の語源「ファキウス」は確か「束」という意味だったと思うが、個々の現実の状況や利害の違いを捨象して「みんな」と纏めることの危険性にも注意したほうがいいと思う。

外山恒一の「ファシズム」も、ヒトラーではなくムッソリーニを参照してみる、というものだが、ファシズムは抑圧的で残酷なものであるというよりも、むしろ当時は(同時代的には)「楽しい」もの、享楽的なものだったのではないか、と考えるべきなのではないだろうか。規制などをぶっ壊し、それまで既得権益を持っていた層の人々が没落するのを眺めて拍手喝采する人々はいつの時代もきっと多いと思う。

実際イタリア人は、ムッソリーニの統治を愉しみ、そして戦争に敗北するとそのムッソリーニをあっさり殺してしまったのだが、ホッブススピノザが恐れた多数者=大衆の本質は、17世紀も20世紀も変わらなかったし、恐らく21世紀の現在も同一のままなのではないだろうか。