短歌

短歌

地獄絵師生き血で描く地獄絵図戦さの果ての死体の群れか 原子炉の青き光が輝けば人も自然も死に絶へてゐる

短歌と俳句

またたびの猫のまにまに鳴くものも夏の日差しに汗を掻きつつ 真夏には陽炎さえも目に見えず 兵(つはもの)が眠りの後に啜るお茶 軍票が紙屑になる真夏の日 欲張りな金持ちさえも目が醒めてダイアモンドもただの石ころ 夏の夜の地獄に堕ちた勇者ども バロウ…

I like "tanka".

死者からの便りを待てど届かずに歳月ばかり過ぎ去っていく あの世から聴こえる声が響いても部屋のなかには面影もなく 窓越しに街の眺めを見遣っても日頃変わらぬ住み慣れた街 超人と狂人の差は微妙ゆえ突破するのは宮崎学 眠り込む森の彼方のお姫様御伽噺も…

短歌、短歌。

死に絶えて凍る心のその先にただ広がるはこの世の地獄 闇夜から闇夜に渡る旅人は言葉すらなく佇むばかり 命さえなくなる日々を過ごしても「意味」の果てには「無意味」が広がる 無情にもただ殺された人々の死骸の果てに陽が照りつける 死骸にも蛆虫が湧くそ…

短歌、短歌、短歌。

今日もまたフランツ・リストを聴き過ぎて冥土に迄も逝き掛けるかも そのうちに亡霊どもが還る夜もにこやかにのみ遣り過ごすかも 人々の滅びる様をただ眺め時の流れを考えてみる 今世紀何人死ねば済むのかも分からぬ今をただ持続する 世界史はただひたすらに…

短歌を作る早朝

ホロヴィッツ聴き続けても深夜迄グランドピアノを見詰めているか 夜が明けて人々を見るネットでも何をしようと眺めるだけか 晩年のフランツ・リストの音楽に流れる雲の果敢なさを見る 歳月がただ過ぎていく感じさえ既に慣れれば身近なものか 夢も見ず眠り込…

"vivre et penser comme un porc."(「豚のように生き考える」)

あしびきの やまどり の おの しだりお の ながながし よを ひとり かもねむ かおみーる それが どうした どらえもん よじげん ぽつけに なにをまた とりだす そらをとぶ ぶたは いきいき していても ちじょう の ぶた は とさつ される だけ 。 おはにゃん …

一首

希望なし欲望もなし夢もなし金もなければ友達もなし

一首

生きるのを面倒臭いと思う日も百日続けばそれが平常

一首

新年も暗い心は晴れぬ故家に篭って音楽を聴く

一首

一人減りまた一人減り最後にはゼロ人になるそれもまたよし

一首

元気です今日も私は変な人Tatum聴いて愉悦に浸る

一首

Twitterにて或る人に答えて詠む。 人は余をいつも呼ぶのだNEETだと平日昼に図書館通う

三首

攝津(た)をくさして遊ぶ2ちゃんねらー安心してねもう読まないよ リアルでもネットでさえもひきこもるわが居場所ならいずこにもなし 「友達」が減ってきているFacebook本音言うのがいささか楽し

一首

暇だけど生きているから死にはせず平然として放送をする

一首

何気なく今日も私はひどい人他者がわからず傷つけている

一首

師走には師匠も走るというけれどおれはデブゆえ走れないのだ

二首

変態も大変なのが年の瀬よアナル受けにも戸外は寒い 僕はただ変態ですがいいですかハッテンバにてハッテンしても

七首

暇だからjazz vocalを聴いてみるSarah Vaughanの歌うBallads 風邪引きの多いこの頃気を付けて一枚二枚と重ね着をする 通報をされぬようにと気を付けて交流すらも控えているかも 図書館で与謝野晶子を借りてきて『みだれ髪』しか読めてないなう 暢気故困窮し…

一首

「死にたい」をキャッチフレーズと言う君を理解できない僕は鈍物

三首(お題:煙草)

今日は雨そして私はダメナ人親の煙草を買いに出掛ける もう既に受動喫煙副流煙手遅れですよ嗚呼おっかさん 健康に悪いと知って吸う煙草吸わぬ子供も早死にするかも

十二首

恋を病み故意に病むのもまた楽し謗られようと平気に生きる 病み疲れ生に倦んでも飯を喰うわが風体は雌豚のよう 性別は越えられずとも生死なら越えた気もする今日この頃か ブラウザを変えてみたけど時間なら失い続けるネット・キッズよ 痙攣しクリックばかり…

攝津正歌集「秋の罪」

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一首

イランにて同性愛の罪で三人の男性が処刑されたとのニュースに触れて以下を詠む。 中東で同性愛ゆえ殺された男三人天国へ逝け

一首

父親が「坊っちゃんだね」と言った僕何もできずに寝転んでいる

三首

気怠さに堪えかね床に就いてさえ悩みが多くとても寝られぬ 血圧の高さに驚く日々だけどもし逝けるならそれもまたよし 沈鬱な痛みに体を覆われて毛布にくるまり丸まっている

一首

生きるのが面倒臭いと思う日も飯喰うからか生き延びている

一首

わが恋の行方も知らずパソコンに向かって文を綴っているよ

一首

恋愛に現(うつつ)を抜かす僕だから夢から醒めず酔って死ぬかも

一首

恋人のmailを待って焦ってる君の気持ちが変わらないかと