2012-07-25から1日間の記事一覧

短歌

地獄絵師生き血で描く地獄絵図戦さの果ての死体の群れか 原子炉の青き光が輝けば人も自然も死に絶へてゐる

短歌と俳句

またたびの猫のまにまに鳴くものも夏の日差しに汗を掻きつつ 真夏には陽炎さえも目に見えず 兵(つはもの)が眠りの後に啜るお茶 軍票が紙屑になる真夏の日 欲張りな金持ちさえも目が醒めてダイアモンドもただの石ころ 夏の夜の地獄に堕ちた勇者ども バロウ…

美学の回帰

ミシェル・フーコー『同性愛と生存の美学』(増田一夫訳、哲学書房)から出発し、生存の美学、芸術作品としての生というアイディアを検討してみたが、まず、根本的には、こういう考え方はフーコー晩年のカントへの回帰、『啓蒙とは何か』(岩波文庫)の再発…