短歌、短歌、短歌。

今日もまたフランツ・リストを聴き過ぎて冥土に迄も逝き掛けるかも
そのうちに亡霊どもが還る夜もにこやかにのみ遣り過ごすかも
人々の滅びる様をただ眺め時の流れを考えてみる
今世紀何人死ねば済むのかも分からぬ今をただ持続する
世界史はただひたすらに意味もなく殺戮をのみ繰り返すのだ
パソコンが凍る機会に目を瞑り来し方ばかり考えてみる
金銭を稼ぐつもりも無い故に散歩だけしかやることがなし
世の中を眺めてみても人々が死んでいくのを見詰めるばかり
何もない虚ろなものに憧れてインドなどにも憧れてみる
フランスでムーラン・ルージュを見てみてもアラブ人とも仲良くなれず
韓国でカルビばかりを食べてみて本場の味に舌鼓を打つ
フランスのニースの街を歩いても美術館しか行くところなし
船橋に住み着いている自分さえ千葉のことなら心底嫌う