短歌

一首

戯れに与謝野晶子を読んでみる奔放にして雅やかかも

二首

精神を病んで夢ばかり見ている僕はただのおマヌケ 早朝に目覚めてジャズばかり聴いてる僕は早老なのか?

口語自由短歌八首

僕はただ彼の言葉を信じてる彼がいなけりゃ生きていけない 彼のこと想えば胸が熱くなる通い婚に似た僕らの恋路 三十路にておかまの道に目覚めつつ彼の体を受け入れている 「汚い」と罵りたければ罵れと鎌田哲哉に向かって言おう 僕を指し「人間の屑」と呼ん…

病院の待ち時間に

正岡子規と与謝野晶子の歌集を岩波文庫で読む。これがなかなか良い暇潰しになる。 明治十五年 壬午の夏三並うしの都にゆくを送りて 隅田川堤の桜さくころよ花のにしきをきて帰るらん 『子規歌集』冒頭の歌である。正岡子規が本気で短歌を作り始めるのはこれ…

好きな歌、創作短歌

次の歌が好きだ。 人丸の後の歌よみは誰かあらん征夷大将軍みなもとの実朝(正岡子規、明治32年、「金槐和歌集を読む」) 次の歌を作ってみた。 伸びやかに同性愛を歌ふわれ恋してゐるゆゑ怖きものなし 男色の悦びをただ感じつつ彼を愛するそれだけの日々 お…

創作短歌五首

ひたすらに愛してゐれば遥かなる彼を思ひて胸が高鳴る 恋心溢れてゐれば中年のわれと云へども若くなるかも 同性を恋するわれは孤独でも彼がゐるゆゑ淋しくはなし 男色を愉しむわれは背徳かされども此れが本性なりき 倒錯と云はれるとても性癖は変へられぬの…

現代口語による短歌四首(風邪っぴきの彼氏さんにe-mailにて送る)

風邪っぴき 彼氏がようやく 治りかけ 逢瀬の日までの 完治を願う 秋の風邪 たちが悪いが ようやくに 愛する人から 出て行くようだ ジャズを聴く われはたんなる 不良にて 更生するのは 難しくもあり 中年の われらの恋は 何処へ行く 何処迄行こうと 共に歩ま…

子規歌集(土屋文明編、岩波文庫)

子規歌集 (岩波文庫)作者: 正岡子規,土屋文明出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1986/03/17メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (12件) を見る↓も読みたい。子規の短歌 (子規選集)作者: 正岡子規,佐佐木幸綱出版社/メーカー: 増進会出版社発売…

クソ短歌

屑のうへに又屑を積むかも吾が歌は誰の為にもなりはせぬのに 下らない日々を歌へる吾が歌は無意味ばかりを讚へてゐるかも

創作厭世短歌一首

夕闇に死の國へ逝く旅人は振り向くことなく静かに歩む

創作厭世短歌集

働くのを拒み續ける吾なればいつ果てるとも悔ひることなし 労働が厭で堪らぬ吾故に収入も無く野垂れ死ぬかも 絶望の果てを今迄辿り來て行き着く果ては其処は死の國 死の國に憧れ續けて今迄は辿り着くのも叶わざりしも 幸福な死をば夢見てゐたけれど生きてゐ…

創作短歌五首

寒き朝凌ぎてけふも両親の血圧測りて記録を致す 生活の樂ならざりしを嘆けどもどうにもならぬは世の常ならむ 吾が戀は年増故にか激しくてmailの無きを不安に思ふ pianoをば弾く毎日も過ぎていき世の人々には認められぬか 音楽を仕事に出來ぬ寂しさを独り堪へ…

創作短歌一首

transを諦めてゐても女性への生成変化は夢か現(うつつ)か

男根獲得

もし私が歌集を出すとすれば題名は、『乳房喪失』ではなく『男根獲得』で決まり!だ:-)乳房喪失―歌集 (短歌新聞社文庫)作者: 中城ふみ子出版社/メーカー: 短歌新聞社発売日: 1992/06メディア: 文庫 クリック: 7回この商品を含むブログ (4件) を見る

彼氏さんごめん! また文語に戻った!

世を知らぬ吾故莫迦をやらかすもそれでもなほも生きやうとしてゐる 同性を愛してゐても経験が不足してゐて戀に手間取る 生存を肯ふとても不器用で立ち回るのが下手糞なる哉 戀しても自分の気持ち伝はらず歯痒き思ひを胸に秘めてゐる 男色の相手の體を戀ひ求…

話し言葉で短歌を詠む理由

彼氏さんに読んで分かって欲しいから。自分の気持ちを伝えたいから。 これまでずっと、短歌は旧字旧仮名、文語で詠んできたけれども、彼氏さんが、読みにくいと。それで口語に切り替えた。 自己表現でもあるけれども、彼氏さんに読んで貰って自分の気持ちを…

創作短歌四首

恋すれば 朝も夕べも 気もそゞろ 君の便りを ただ待ち侘びる 中年の 恋に狂って いる私 歳に似合わず 情熱燃やす 同性を 恋するこゝろに 変わりなく 今日も私は 彼を夢見る 友人の ことを思って いるけれど 自分だけでは どうにもならぬ

創作短歌三首

彼のこと 思えば心も 晴れるけど もし振られたら きっと絶望 ゲイはただ 幾つになっても ゲイなのさ 男を愛すの やめられないから 同性を 愛することに 卒業の 二文字は無いと 思うべきかも

創作短歌四首

恋愛に 悩んでみても 愚か故 彼の唇 追い求めている 初めての 恋に悩むも 愚かかも 欲望すらも 自制もできぬ 愛しても 愛し過ぎても 彼のこと 嫌いになれず 離れられない 中年の 恋は愚かと 言えるかも 年下の彼 求めてばかり

創作短歌一首

風邪っぴき 咳が止まらず 鼻啜り お茶を飲んでは 横臥している

創作短歌三首

原発の ことを想って いるけれど 放射能を 止める術なし 福島の 人の心を 気遣って できるなにかを 探してみている 東北の 復興願う 心あり けれど自分に なにができるか

創作短歌二首

音楽を 生業とする 自分でも 技が拙く 恥を感じる ジャズを聴く 日々を過ごして いるけれど 眼高手低の 謗り免れぬ

創作短歌一首

今日もまた 放射能に 怯えつつ ここでの暮らし 続けていくのか

新字新仮名口語創作短歌の試み

君のこと 思えば今朝も いい気分 中年ながらgay life 愛してる なんて言うのは 恥ずかしい それでもやはり 君を愛する 同性に 恋する自分 持て余し いい歳をしてと 恥ずかしく思う 早朝に 目醒めてジャズを 聴いている 秋のあぶれ蚊に 噛まれながらも 同性に…

創作短歌二首

戀人が眠りに就かむとせしときに明日の逢瀬を思ひ描きてゐる 深夜でも戀する心は変らずに一途に君を思ひ續ける

創作短歌二首

秋の夜にラジオ聴きつつ書を讀めばピアノの響きが心に沁みる 人の世に交わりを断ち生きてゐる我儘尽くしの一生なれば

『寺山修司全歌集』(講談社学術文庫)

寺山修司全歌集 (講談社学術文庫)作者: 寺山修司出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/09/15メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る

『中城ふみ子歌集』(現代歌人文庫、国文社)

中城ふみ子歌集 (1981年) (現代歌人文庫〈4〉)作者: 中城ふみ子出版社/メーカー: 国文社発売日: 1981/03メディア: ?この商品を含むブログ (1件) を見る

塚本邦雄『茂吉秀歌『あらたま』百首』(講談社学術文庫)

茂吉秀歌『あらたま』百首 (講談社学術文庫)作者: 塚本邦雄出版社/メーカー: 講談社発売日: 1993/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る

塚本邦雄『茂吉秀歌『霜』『小園』『白き山』『つきかぜ』百首』(講談社学術文庫)

茂吉秀歌「霜」「小園」「白き山」「つきかげ」百首 (講談社学術文庫)作者: 塚本邦雄出版社/メーカー: 講談社発売日: 1995/09メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る