2012-07-14から1日間の記事一覧

shiki koji no shiki

正岡子規が書き遺したものを大別すれば、俳句、短歌、随筆になり、恐らく短歌の革新が最も重要である。勿論、柿喰へば鐘が鳴るなり法隆寺、という彼の俳句のことは誰でも知っているし、重い病いのなかで書かれた「三大随筆」には感銘を受けるが、日本語の文…

languages

我々を構成する日本語という言語という条件を検討しますが、まず予備的に考察しておきたいのは、ソシュール以降の言語学が扱う言語と文学が扱う言語が異なることです。ソシュールには、ランガージュ / ラング / パロールという概念枠組みがあり、記号(シー…

a lot of our identities

日本人の「国民性」、「民族性」について、唯物的な基盤を考えたほうがいいのではないのでしょうか。唯物的、と申し上げましたが、必ずしも「物」に還元されない言語的な諸関係、社会的な諸関係(特に経済)も含まれます。歴史を見てみますと、明治以前、以…

race, nation

「民族」という規定がそもそも二重です。"race", "nation"とかいいますが、生物学的根拠が想定される場合と、社会的根拠が想定される場合があります。外国人に日本が乗っ取られる、と妄想する場合、国民、民族、国家などをそれぞれ具体的に考察したほうがい…