近況アップデート

ホロヴィッツトスカニーニの娘と結婚したわけですが、彼はトスカニーニを非常に畏怖していました。それから、トスカニーニの娘はホロヴィッツが同性愛者であることを当然承知したうえで結婚したわけです。彼女は自分の目の前でホロヴィッツが若い男に色目を使うので怒ってホロヴィッツをつねったりしています。ホロヴィッツのヴィデオを観ますと、インタヴューでホロヴィッツホロヴィッツ夫人=トスカニーニの娘も同席していますが、ホロヴィッツトスカニーニを畏怖していただけではなくその娘にもまったく頭が上がらなかったということがよく分かります。彼女は非常に強気な女性です。ホロヴィッツトスカニーニと共演して二度、チャイコフスキーのピアノ協奏曲を吹き込んでいますが、いずれも音楽的にうまくいっていないのは、トスカニーニを恐れる余りピアノが走って速くなってしまい、オーケストラとずれてしまっているからです。ですから、チャイコフスキーのピアノコンチェルトはリヒテルアルゲリッチ(彼女は二度録音しています)のものがいい、ということになっています。