與謝野晶子
血ぞもゆるかさむひと夜の夢のやど春を行く人神おとしめな 先程言及した、「春」「神」が出てくる。この一首をそれだけで読めば、意味がよく分からない一首である。「春を行く人」とは自らの内なる春=青春の情熱のままに生きる人(女性? 作者自身?)のこ…
髪五尺ときなば水にやはらかき少女(をとめ)ごころは秘めて放たじ 重要なのは「少女(をとめ)ごころは秘めて放たじ」だと思える。少女、女性の生理と心理の表出であると思う。『みだれ髪』のもう一つのキーワード「髪」も出てくる。長く伸ばした髪をといて…
歌にきけな誰れ野の花に紅き否むおもむきあるかな春罪もつ子 やはり難解だね。「春罪もつ子」というのが意味深だね。『みだれ髪』で感じるのは「春」「神」といった言葉の多用。「神」はどうも恋人のことを指すようだ。「春」は青春の情熱(恋愛)か? この…
夜の帳のささめき盡きし星の今を下界の人の鬢のほつれよ 与謝野晶子は後年、自分の初期の作を否定したが、与謝野晶子への関心や研究は『みだれ髪』、特にこの冒頭の一首に集中している。 発表当時、保守的な人達が反道徳的だと非難したのもこの歌であった。…
借りてきた。第1巻は先日僕が借り、火曜日に確かに返却したのだが、図書館員が本を戻す場所を間違えたらしい。現在捜索中とのこと。出てくるんだろうか。よーわからん。つか俺に探させろよ。