感想

僕は勿論高名な批評家 、評論家とか優れた評論家とかではありませんが、自分の仮説も書いてみよう。

僕の意見では、主要な問題は、福島さんのおっしゃる倫理的?な課題というよりも、或る意味非常に狭い(そしてその狭さと小ささの内側では異常に精緻な)趣味の共同体が出来上がってしまっているということである。

倫理や政治や多様性がどうのこうのというよりも実際的な問題があるでしょう。それではマーケットそのものも縮小傾向。経済的にも将来的な展望がそれほど見込めない。ファン層の共同体、コミュニティにせよミュージシャンとリスナーの交流や経済を含む関係性もどうか。外部や新しいものの入る余地はどうか。

我々の趣味や美意識、「耳」が果たして黒人中心などうかよりも、上述のことがとりわけジャズにおける深刻な問題性のように個人的には感じます。