随想

Twitter, Facebook以前には、2ちゃんねるとか、膨大にあったもろもろの掲示板とか、またはmixiなどで、やはり果てしのない論争というか議論というか、むしろそういう上等なものではなくdisり合い、罵倒合戦などが延々と繰り広げられていたはずなのである。僕は2ちゃんねるは余り読まなかったが、mixiでそういうものをよく見掛けた。そして、インターネット普及以前はそうではなかったのかといえば、リアルというか、オフラインの場でそういう対立関係が展開されていたはずなのである。上述のことは簡単に申し上げれば、東西冷戦終結後や55年体制崩壊後もイデオロギーの違いは全くなくなっていないということだし、それだけではない。ヒュームによれば、ローマ帝国を滅ぼしたのは、実に瑣末で下らない事柄(それが何だったのか忘れた)を巡る諸党派の抗争だったそうである。それは、政治的対立とか階級対立として有意味なものとみなすことは全くできない。今のネットを見ていても、そういうどうしようもない次元が確かに我々にとってもあるのだ、と思う。