尋常性乾癬

76歳になる私の母親は尋常性乾癬という病気なのだが、これは皮膚病で、ウイルス、細菌などが原因ではなく、自己免疫系の疾患である。命に関わる病気ではないが、手足などあちこちが爛れ発疹が出来て非常に痛いし苦しいが、治療法が全く何一つ存在していない。船橋市に存在しているありとあらゆる皮膚科に行くと、例えば軟膏が処方されるが、それを塗ってほんの一時的に良くなっても、すぐに元に戻る。船橋二和病院の若い女性の皮膚科の医者の意見では、これはもう、医療センターに週に3回、4回通い、注射治療をするしか打つ手がなく、しかも、そういう治療は船橋市では医療センターしか行っていないということである。そして、医療センターまでバスで通うことは出来ないので、そこで諦めてしまった。

父親は最近、頭痛がするらしく、頭を抱えたり突然奇声を挙げたりしているが、具合が悪いのならば病院に行ったほうがいい、一緒に行こう、と誘っても、医者が怖い、信用していない、という理由で拒否する。彼は血圧が非常に高いが、彼だけではなく、我々一家三人全員が高血圧なのだが、もう、降圧剤を服用することさえも放棄、中断している。コジマデンキで血圧を測定する機械を購入してきたが、いまやそれを使っているのは、父親ただ一人であり、彼は、一日中繰り返し繰り返し、自分の血圧を測定することばかりやっている。