近況アップデート

晩年のホロヴィッツカルロ・マリア・ジュリーニが指揮するミラノ・スカラ座管弦楽団と共演したモーツァルトの「ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K.488」を聴いていますが、クラシック、特にモーツァルトのファンには非常に評判が悪い演奏だということは知っています。ホロヴィッツモーツァルトで唯一評価が高いのは、60年代の「歴史的復帰」(1965年)以降の数年間のいずれかのカーネギー・ホールでのライヴ録音での「トルコ行進曲」つきのピアノ・ソナタであり、これは極めつけの超名演でありこれを凌ぐものはないとまで言われていますが、残念ながら私は聴いたことがありません。晩年のモーツァルト演奏は乱暴であるといわれます。そうなのかもしれませんが、自分が好きだからという唯一の理由で聴くのですから構わないでしょう。ちなみにこれは録音の模様のヴィデオも残っており、私はそれを持っています。年老いたホロヴィッツが非常に我儘でまるで子供のようなので、若いジュリーニが困ってしまう、という感じであったと記憶しています。