想い出話

坂田明『ひまわり』を聴いています。坂田明には『ダンス』などもっと優れた演奏がたくさんあると思います。坂田明は「癒し系」などではないのです。そうはいっても、心が疲れているときには『ひまわり』のような音源しか聴くことができません。

補足しておきたいのですが、NAMをやっていた頃、柳原さんを殴りたいという暴力的な衝動に駆られることがよくありました。もちろん実行したことはないし、むしろ彼とは非常に懇意だったのですが、そのような暗い衝動に駆られたのは別に、彼が悪意であったからではありません。彼が善意の人であり、理性的であるというのは当時からよく分かっていました。だからそういう問題ではないのです。

それはこういうことなのです。私はもともとNAMにそれほど関わるつもりがなかったのです。なぜなら、最初のNAMの会合に参加したとき(ごく初期です)、当時既に大阪のスペースAKとの抗争で大変なことになっており、自分はこういうことには関わることができない、と考えたのです。けれども、その頃(2000年だったと思います)、柳原さんから、攝津さんにはパソコン教室とかホームページ構築などで是非手伝ってもらいたい、頑張ってもらいたいと頼まれたので、翻意したということです。どうしてパソコン教室かと申しますと、当時NAMはメーリングリストでやっていましたが、MLの使い方すら分からないというくらいパソコンに疎い人(特に中高年)が多かったのです。だから彼らに、パソコン操作の初歩の初歩から教えてあげる必要があったということです。

そのように柳原さんから説得をされたので、ついうっかりNAMに関与してしまったわけですが、結局のところそれで良かったのかどうかは自分ではよく分かりません。自分に分かるのは、過去の事実を変えてしまったり、なかったことにしてしまうことはできない、ということだけです。