雑感

もし金があれば、最新のシンセサイザーとパソコンの音楽制作ソフトを使って、電子音楽をやりたい。平均律にも縛られず、自由でアナーキーな即興をやってみたい。フリージャズ、現代音楽風味の演奏は我が家のおんぼろピアノで続けているが、もっともっと自由になりたいのである。平均律からも抜け出したいし、音色もいろいろ変えてみたい。今でも雑音のようだと言われている自分の演奏だが、本物のノイズに近付けたい。うるさい音楽を作りたい。
話は変わるが、脱原発を巡る内部抗争(左翼とそうでない人との)をTwitterで読んで、うんざりしている。私は争い事が嫌いなのである。こういう場には自分は関われないし、関わる必要もない、と思った。具体的にいえば、ヘイトスピーチに反対する会が、6.11デモの実行委員会(素人の乱松本哉ロフトプラスワンの平野悠)を批判しているが、当日の事実関係は現場に居合わせなかった人間には分からないことが多いが、こういうことで揉めること自体が厭である。
また話は変わるが、Twitterペドファイルを擁護したということで東浩紀が集中砲火を浴びているが、彼が、15年前の敗戦後論争で、加藤典洋高橋哲哉に対し、「左翼の口調」を問題にしたことは正しかったと思う、と述べている。一般に敗戦後論争は、加藤典洋の側が論理的にも倫理的にも敗北したということになっているように思うが、東のいうような視点もあるのだな、と思った。自分が厭なのもヘイトスピーチに反対する会の左翼の口調、左翼的な口調、糾弾する口調、言い換えれば「文体」なのである。