ポストフォーディズムの生の条件

ポストフォーディズムの生の条件を問う書物。言語活動的領域を重視しているが、私としては、広告業界の「コンセプト」なる概念横領と「コミュニケーション」そのものに断固として抗議していたドゥルーズ=ガタリに共感する。マルチチュードが非代議的民主主義(ネグリ=ハートが絶対的民主主義と呼ぶのと同じもの?)の可能性を開くのは確かだとしても、その否定的側面もきちんと見ていかなければならないと思った。とはいえ、良書だと思う。☆4つです。