その2・その日付けの無根拠を「笑う」という運動スタイル

左翼に笑いが全く無い、というつもりではないんです。絓秀実「たのしい革命②」(フリーペーパー早稲田文学)より。

世界的な傾向だが、ニューレフトの主張が旧左翼リベラルと区別のつかないものになりつつある。しかし、靖国=8・15問題ひとつをとってみても、あえてその差異を強調しなければならない場合がある。天皇制の心性に依拠した戦後民主主義反戦平和運動に、ニューレフトが合流することは、やはりマズいのだ。たとえば、8・15に靖国に参拝する政治家を旧左翼とともに古典的に糾弾するのではなく、その日付けの無根拠を「笑う」という運動スタイルが必要だろう。それは、デモをパレードと言う現在であれば、むしろ、いくらでも可能なはずである。