シコシコ

自意識過剰の魔三部作完結!

『労働』 http://book.geocities.jp/tadashisettsusougou/roudou.html 『生きる』 http://book.geocities.jp/tadashisettsusougou/ikiru.html 『シコシコ』 http://book.geocities.jp/tadashisettsusougou/shikoshiko.html おめでとうございます。>自分

10〜完結篇:初期『労働』三部作乃至「自意識(過剰)の魔」三部作完結

悟ったと感じる事がままある。錯覚である事が多い。認識に至ったと思うが、至れていない。生活が変らぬ。何時迄も同じ事の繰り返し、堂々巡りなのだろうか。攝津は花粉症に罹った。という文で始まる断片で、『シコシコ』を終らせようと思った。つまり、『労…

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友人が来て帰った。盛んに攝津の事を具合が悪そう、辛そう、大丈夫か?と言う。攝津は、自分は他人から客観的に見てそんなに病気に見えるのか、と落ち込んだ。確かに主観的にも苦しいが、客観的にもそう見えるのか。 来週からの仕事への復帰に自信が無くなっ…

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木曜日、攝津は来週から仕事に行こうと思った。昨日迄は辞める積りであった。木曜日、退職願いを郵送しようと思っていた。だが、木曜日になってみると、仕事に行けるような気になってきたのである。実際行けるかどうかは、行ってみなければ分からぬ。出勤を…

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火曜日攝津は欠勤した。死にたい気持は無くならなかった。仕事も辞めたかった。だが、収入の道が無くなり借金が返せなくなると思うと、簡単に辞める訳にもいかなかった。mixiやフリーター全般労働組合、レイバーネットなども辞めようか迷っている。衰弱が著…

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月曜日攝津は早退した。親に自殺したいと言うと、死ぬ人間がどうしてCDをそんなに買うのかと問うてきた。尤もな意見だ。攝津は、死にたいと思いつつ、自己愛故に死ねないのだった。そんな中途半端な状態を二十年以上続けてきた。惰性と諦念をもって生きてい…