2007-06-07から1日間の記事一覧

私に根本的に影響を与えた2冊の批評

悲劇の解読 (ちくま学芸文庫)作者: 吉本隆明出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1997/07メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (3件) を見る 終焉をめぐって (講談社学術文庫)作者: 柄谷行人出版社/メーカー: 講談社発売日: 1995/06/05…

近代日本の暗さ

〈近代日本〉と聞いて先ず思い浮かべるのは、とにかく「暗い」ということ。典型的には、漱石と西田だが、彼らのような暗さは西洋近代、例えばデカルトの思考と言葉の裡には見出せないのではないかと思う。単純な社会学主義で恐縮だが、私が思うに、それは近…

トカトントン/太宰治

高橋源一郎が『文学がこんなにわかっていいかしら』で絶賛していたのを思い出し、青空文庫で読み返してみた。高橋が褒めるほどそんなに凄い技が冴えている小説だとは感じなかった。ヴィヨンの妻 (新潮文庫)作者: 太宰治出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1950/…

難しい!

内容も高度で、訳文も流麗。が、ドゥルーズが専門のはずの私が、どうしても分からない(笑)。やっぱ研究職脱落するのも当然だなwと自嘲する。サハラ―ジル・ドゥルーズの美学 (叢書・ウニベルシタス)作者: ミレイユビュイダン,Mireille Buydens,阿部宏慈出版…

或阿呆の一生

繰り返し読み返す作品がある。芥川龍之介の「或阿呆の一生」など。手元に本が無いので、青空文庫で読んでいる。ネットで読み返すのに断章形式はいいし、日本語表現としても躓きなく読める(例えば明治期の作家、北村透谷や樋口一葉などは、そもそも日本語と…

ラウンド・アバウト・ミッドナイト

今日は芸音でカラオケ教室があり、13:00-15:00まで教える。その後、郵便局とTSUTAYAへ。TSUTAYAは音楽版のファーストフードだなぁ、と思うが、貧乏人が安く一流の演奏に触れる機会を作って貰えるのはありがたい。CDに掛かるお金が多分、TSUTAYA以前以後で十…

オケのアレンジなど問題はあるが

私は好きな一枚。☆5つMonk's Bluesアーティスト: Thelonious Monk出版社/メーカー: Sony発売日: 1994/01/27メディア: CDこの商品を含むブログ (2件) を見る

プレカリアートとしての歩み

私がフリーター全般労働組合に入った理由は主に2つであり、1)まず創設者の安里健(徳田ミゲル)と知り合いであったから、2)また当時私自身がフリーターであったからである。安里健(徳田ミゲル)と私はNAMで知り合い、以後もあかねなどでよく顔を合わせ…

アソシエーショニスト宣言

「せっちゃんの旗は赤いのか黒いのか?」と問い質されることがままある。端的にいえば、私はコミュニストなのかアナーキストなのか、ということだ。が、その問いに簡単に答えを出せるはずもない。私は、私は「アソシエーショニスト」だと答える。そしてアソ…

神経病養生記2

私の経験から、神経症の克服について思うところを述べてみたい。まず、精神分析は有用ではない。私は長い間夢解釈をやってきたが、それで「無意識の真実」に触れたと感じたことはない。むしろ、悪化の要因になると言えよう。我流の自己分析だからいけないの…

板橋文夫のピアノが聴きたくて

聴き返してみた。やはりいいですね。☆5つライヴ・アット・ラヴリーアーティスト: 森山威男カルテット出版社/メーカー: ディウレコード発売日: 1991/04/25メディア: CDこの商品を含むブログ (7件) を見る

オカマのリンダ誕生記

私が「オカマのリンダ」を名乗って早稲田の「あかね」界隈に出入りし始めたのは、柄谷行人が主導した政治団体NAMが解散して以降だから、2003年以降ということになる。私の荒んだ生活を見かねた究極Q太郎が、私にあかねのスタッフをやらないかと誘い、私がで…

ライブのお知らせなど

6/9(土)19:00- 早稲田にある交流イベントスペースあかねにて津軽三味線ライブとJAZZ DJ。チャージ200円。 http://akane.free100.tv/6/10(日)18:00- 芸音音楽アカデミー=Cafe LETSにてファンキー・シーズのライブ。投げ銭。 http://geion.free100.tv/6/1…

神経病養生記

初めて精神科に行ったのは恐らく高校時代だ。一度だけ行き、暫く経って訪れたら潰れていた。私は当時、クラシックピアノを北習志野まで習いに行っていたが、そのピアノの先生が「攝津君は様子がちょっとおかしいから精神科に罹ったほうが良い」と勧めてくれ…

クィア読書会

あかねで性について語り合う。参加者それぞれ、性への思い入れがあり、良いイベントになったと思った。その後交流も楽しかった。電車内では不安になるが、帰宅して少し楽になるが、いろいろ疑心暗鬼にもなる。が、他者の視線は無視することとして、明朝から…