『地には平和を』

細々した雑事雑用の合間に富永健一『現代の社会科学者 現代社会科学における実証主義と理念主義』(講談社学術文庫)を読む。この文庫本は1993年に出ているが、原著単行本はそれより10年ほど前に『人類の知的遺産』シリーズの一冊として刊行されたものだとのこと。僕はジョン=ステュアート・ミル及びデュルケムにおける帰納法、統計的手法に関心がある。それと論理実証主義

あれこれ用事を済ませた後、フィリップ・K・ディック『高い城の男』(浅倉久志訳、ハヤカワ文庫)。原著は1962年。川口正吉訳が昭和40年。浅倉久志による改訳は昭和59年である。それから小松左京の短篇集『地には平和を』(角川文庫)。これは元々何年に発表されたものか分からないが、文庫の初版は昭和55年である。IFの世界というか、あり得たかもしれないもう一つの歴史、それも第二次世界大戦という共通項があるわけだが……。

Chuck Florence Quartet "Home on the Range"を聴く。夕食にカレー。フルーツに柿。そうしてもうじき入浴して夜はまたピアノである。