雑感

"Milt Jackson + Count Basie + The Big Band Vol.1"、Horace Silver "Live at Newport '58"を聴き継ぐ。まあ先程挙げたもの以外に、河合隼雄『無意識の構造』(中公新書)、稲垣良典『天使論序説』(講談社学術文庫)を出してくるが、そういう選択の悪意は明らかだろうが、要するに河合は文化庁長官就任とか『心のノート』以来保守反動と非難されているから、だから読もうということだし、スコラ哲学・神学、トマス・アクィナス、「天使」などがアクチュアリティが皆無なのは当たり前だが、だからそういうものにしか手を出さないのである。

そうして追加だが、数週間前に朝日新聞サブカルの終焉とか何とかいう下らない本の書評を一瞥したが、イタい自意識がどうの、著者は自分も同類だと自覚があるから微笑ましい読み物になっていてどうのこうのという下劣な言葉が書き連ねられていて激怒したが、そういう意見は昔からあるのですよ。ということで野田秀樹『ミーハー この立場なき人々』(講談社文庫)を出してきた。これは昭和61年、1986年に出ているね。もう一冊、杉本良夫『日本人をやめる方法』(ちくま文庫)。これは1988年に雑誌『アップデイト』に連載されていたものだそうだ。

ということで80−90年代の時代の空気、その雰囲気を満喫しながら、今日も優雅に過ごすのだ。サブカルは死んだ、終わったとか、周回遅れがどうのこうの、時代はニューアカからセカイ系、さらに決断主義へなどというどうでもいい意見を尻目にして。鼻で笑いながらね。