灰野敬二『宇宙に 絡みついてる 我が痛み』

灰野敬二の『宇宙に 絡みついてる 我が痛み』を聴く。《あやうく あっちに いってしまいそうだった こぼれおちそうな 時の記憶を 胸に抱いたままで》

《ひとつと 呼ばれてしまっていることと
次の ひとつと 呼ばれてしまっていることとの 間に
たたずみ続けている こわがりの今》

《「もはや ここには もう二度と
全てが 生まれてくることのないことを 望む」と
彼らが祈り
それだけが 本当に たったひとつの 答えならば
『自爆する』 という行為は
此処の時間の内に 浮かび上がって来るだろう

──寓意的な誤解の章 より》

宇宙に 絡みついてる 我が痛み

宇宙に 絡みついてる 我が痛み