雑感

図書館から帰ってきた。先程は非常に情熱的なブログ、そしてツイートの数々で顰蹙を買ったことだろうが、まあそんなことはどうでもいい。とりあえず図書館へ行き、本を借り、リサイクル図書を多数頂き、ウエルシアへ寄って帰ってきたのである。非常にのんびりと寛いでおり、冷房を入れずとも風は極めて心地良いし、快適極まりない幸福で優雅な時間だが。こうしてみると、自分は現代の貴族なのだという思いを強くする。まあそんなことはどうでもいいのだが、借りてきたのは次の十冊である。

東谷暁『「東電叩き」シンドローム 脱原発論の病理』(日刊工業新聞社、B & Tブックス)。
池内了疑似科学入門』(岩波新書)。
飯田泰之『飯田のミクロ 新しい経済学の教科書①』(光文社新書)。
D・カーラン&J・アペル『善意で貧困はなくせるのか? 貧乏人の行動経済学』(清川幸美訳 澤田康幸解説、みすず書房)。
八田達夫ミクロ経済学Ⅰ 市場の失敗と政府の失敗への対策』(東洋経済新報社)。
サー・ジェイムズ・ステュアート『経済学原理 第一編』(加藤一夫訳、東京大学出版会)。
マルサス『経済学原理(上)、(下)』(小林時三郎訳、岩波文庫)。
中野剛志責任編集、東谷暁三橋貴明・中野剛志共著『「TPP開国論」のウソ 平成の黒船は泥船だった』(飛鳥新社)。
『デイヴィッド・リカードウ全集 第Ⅴ巻 議会の演説および証言』(杉本俊朗監訳、雄松堂書店)。

リサイクル図書は芸術学を中心に大量に頂いてきたが、一冊だけ挙げるとJ・バグワティ『保護主義 貿易摩擦震源』(渡辺敏訳、サイマル出版会)。

いま帰宅してシャワーを浴び、Horace Silver "Paris Blues"を聴いている。シャワーの後ウエルシアで購入した8×4 MEN Velvet Aromaをスプレーし、替えたての日本茶の一番茶を啜り、非常に快適この上ない。幸せだと申し上げて過言ではないが、そして『「東電叩き」シンドローム 脱原発論の病理』を一気に読み上げて大いに感激した。飯田哲也氏や菅直人氏への論評の妥当性はどうかな?と首を傾げたが、小出裕章武田邦彦らの1ミリシーベルト主義はおかしいと思っていたんだ。前からおかしいと思っていたし、そういう意見を多く読み自分でも支持を表明していたが、その思いや考えが強化された。広瀬隆地球温暖化阻止論者は原発推進派の手先などという陰謀論は最初から考慮に値しない。なんて愚劣なんだ。信じられないほどだ。どうしてこんな連中を信用するんだ? わけがわからない。正気なのか?

地震予知についても脱原発論者や活動家たちの多くは石橋克彦を信じ込んでいる人々が多い。だが、島村英紀『「地震予知」はウソだらけ』(講談社文庫)、ロバート・ゲラー『日本人は知らない「地震予知」の正体』(双葉社)など否定的なものも参照すべきではないのか? 

そして、本当に反・反原発なのかもしれない東谷氏の議論の大筋についていけないとしても、《東北地方は知識人の「実験場」ではない》(210ページ)という指摘には、まともな読者ならば深く頷くはずなのである。

我々はまともな議論を多く読むべきであり、そこで次に読むべきは一ノ瀬正樹氏らの『低線量被曝のモラル』(河出書房新社)であり、レオン・フェスティンガー『認知的不協和の理論』(誠信書房)なのではないかと思えてくる。と、ここで一旦ブログを更新し送ることにしておきたい。では、また。