日野皓正『ドラゴン 〜龍〜』

テネシー・ウィリアムズの『やけたトタン屋根の上の猫』は発表当時卑猥な表現・台詞が問題視されたそうだが、今日読んでも何が問題なのかさっぱり分からない。50年代のアメリカだと思うが、当時のアメリカ社会はそれだけ抑圧的、神経症的だったということだろう。全体として何度読んでも筋書きや物語が把握しにくい作品である。

次はシェリングの『学問論』を読みたかったが、探しても見当たらず、止むを得ず代わりにフィヒテ『浄福なる生への指教』、ベーコン『ノヴム・オルガヌム』、ヴィーコ『学問の方法』、ルソー『学問芸術論』(上記はいずれも岩波文庫)を出してきたが、余り読みたい気分になれない。困ったものである。とりあえずヒノテルを聴きながらのんびり寛ぐことにする。

ドラゴン ~龍~

ドラゴン ~龍~