君去りし後

かなり広範囲に及ぶ心身の不調に苦しめられる。原因は不明である。ともかく、冷房を入れてプーアル茶を飲んで横になる。本当はネットもやめたほうがいいんですが、それはまあともかく。今しがた山本太郎問題でFacebookで少し議論したが、僕の意見や真意というのはなかなか素直に理解されがたいようだ。そもそも僕が素直に言わないのが良くないのかね。それは分かりませんが、とにかく、いずれの陣営においても陰謀や誹謗中傷、デマの類いはやめたほうがいいでしょう。素朴にそう思いますが。

Facebookの議論そのものについては再掲再録しませんが、現代日本社会において集団や組織の拘束が衰えているのは顕著な事実であろう。具体的には政党や労働組合などである。ひょっとしたら企業などもそうかもしれない。リフレ派の田中秀臣は『日本型サラリーマンは復活する』と言っているが、僕はそれは未読なので何とも申し上げられない。

要するに組織への反撥や嫌悪がこれだけ強いというのは、例えば大規模な脱原発集会があると、この群衆のうちどのくらいのパーセンテージが労組などに動員された人々でしょうか、などということばかりアナウンサーが詮索するという一事からも明らかだ。だが、日本社会は80年代以来大きく変わってきている。

ということで僕に興味深かったのは、文藝春秋編『アベノミクス大論争』(文春新書)の最後に収められている山田久「アベノミクスで賃金は上がらない」の「北欧モデル」で労働組合が変わっていくべきだ、そして将来的に組織率を上げるべきだという主張だった。まあ、僕は組合活動家でもありませんのでね。分かりませんが。具体的には。

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