Art Tatum "St. Louis Blues" (Double Play)

今日は仕事も入っておらずのんびりだが、午前3時に起きてからずっとテイタムを聴いている。Art Tatum "St. Louis Blues" (Double Play)を聴いているが、これは廉価盤か海賊盤なのだろうか? Amazonその他で検索しても何も出てこない。そんなことはともかく、朝の暇な時間でFacebookYahoo! ニュースのチェックと読書である。柄でもなく経済関係の本ばかり眺めている。浜矩子『誰が「地球経済」を殺すのか 真相を読み解く七つ道具』(実業之日本社)、『ユニクロ型デフレと国家再生』(文藝春秋、文春新書)、『浜矩子の「新しい経済学」 グローバル市民主義の薦め』(角川SSC新書)をとりあえず読み、午後も読書を続ける。午後からは野口悠紀雄『日本を破滅から救うための経済学 再活性化に向けて、いまなすべきこと』(ダイヤモンド社)、伊藤誠『日本経済はなぜ衰退したのか』(平凡社新書)、水野和夫・萱野稔人『超マクロ展望 世界経済の真実』(集英社新書)、伊藤光晴『日本経済を問う 誤った理論は誤った政策を導く』(岩波書店)を読む予定。それが終わったら岩波文庫で『源氏物語』だ。僕は自分が経済学であるとか経済政策、経済史などに全くの素人で無知であり、基本的な素養も欠いていることは重々承知しているのだが、こういう読書が何になるのだろうか。別に何にもならないであろう。それはそうだが、どうせ暇潰しでしかないのだから構わないのである。時論などを読んでも致し方がないから、古典を読むべきだというのならば、それこそアダム・スムスやデイヴィッド・リカードウを読むべきであろう。永遠の価値があるわけではなくても、その功罪についても歴史が積み重ねられているようなテキストならば少しは安心である。現在の経済学者や評論家、いわゆるエコノミストたちの意見は一体どこからどこまでならば信用・信頼していいのか、ちょっと分かりかねるのである。

それはそうと先程朝食にカレーを食べ、シャワーを浴び、ウエルシア薬局まで両親のための煙草を買いに行ってきたが、長い間執拗に続いている体調不良、心身の不調に悩まされるが、考えてみれば十代の頃からずっとそれは続いていたような気もする。はっきりした診断もなく、治療法も特にない、といったものである。恐らく生涯付き合っていかなければならないのであろう。

今コンピューターがフリーズし、立ち上げ直す間に伊藤誠を読んだが、暗澹たる気持ちになった。伊藤誠の実践的処方箋、結論も地域通貨である。しかも、20世紀終わりのマルクス主義者たちの意見とは異なり、マルクスが『資本論』でオーウェンの労働証券を積極的、肯定的に評価したことになっている……。しかも、今の世界の地域通貨の数々には労働時間にリンクしているものが多いことを積極的に評価しているが、これまた労働価値説との関連でおかしいという話だったはずなのだ。一体世の中はどうなっているのだろうか?