邦楽百番

昨晩NHK FMでジャズ・トゥナイトを聴きながら寝た。そのままラジオつけっ放しで、たまにうとうと目醒めると聴いていたり、また寝たり。ラジオ深夜便とか。演歌や歌謡曲、ポップスが懐かしい。いまは邦楽百番という番組で現代邦楽、現代音楽の作曲家その他が作曲した新しい邦楽が流れているが、これまた非常に面白いものである。

さて、昨晩帰宅してから確かめたが、電子ピアノの調子が良くないので、とりあえず今日、明日くらいまでは(調律も狂い、弦もあれこれ切れている)アコースティック・ピアノで我慢するしかない。火曜日にKAWAIに修理にいらしていただこうと思うが、金策にも奔走せねばならず、頭が痛い限りである。昨日新宿に向かう電車内で冗談のように書いていたが、毎日、一日三回くらいコンサートやリサイタルを開きたい気分だ。仕事のオファーがあるならばだが、だがしかし、それはないのである。

目醒めて、本のほうはシェイクスピアハムレット』(福田恆存訳、新潮文庫)を開いている。冒頭、当然、エルノシア城でホレイショーたちの前にハムレットの父の亡霊が現れるわけだが、亡霊、幽霊が出て来る文学といえば、20世紀のケルアックの『ドクター・サックス』(未訳)以前に19世紀のディケンズの『クリスマス・カロル』とか、さらには『ハムレット』などもあったと思う。これらの文学作品においては、ホラーや恐怖小説、怪奇小説などと違って、幽霊は「怖いもの」として描かれていないのが面白いと思う。

ハムレット (新潮文庫)

ハムレット (新潮文庫)

クリスマス・キャロル (新潮文庫)

クリスマス・キャロル (新潮文庫)