奇妙な夢

余りにも奇妙な夢を見た。その夢の中で私は、レーニン研究者の白井聡さんと会っているが、白井さんは過激な政治的発言が理由で大学から解雇されたということになっている。何かロフトプラスワンのような場所でトークイヴェントがあるが、私が名前を知らない中年の男性(左翼言論人? 髭面の男)がメインで、白井さんはその前座のような役割であり、イヴェントの最初のほうで少し喋るが、その後は中年男がばーっと喋る。

イヴェントの雛壇?には模造紙の垂れ幕が掛けられているが、白井さんのところには「○○大学元教授」とあり、大学からの不当解雇をネタにしているようだ。そして、20-30名くらい?の彼のゼミの学生達が何か武士、戦士のようなコスプレをして大量に行進してくる。学生達は、「本当に原発に攻め込むのです」と無邪気に叫んでいる。私はそこから、大学が解雇した理由であるところの過激な政治発言というのは、左翼的とも右翼的とも識別し難い微妙な挑発的パフォーマンスだったのだ、と思う。

イヴェントの後、私は白井さんと大学構内? ラウンジ? で会っている。私は不当解雇について大学に抗議しないのだろうか、と彼に質問する。それはやるつもりらしい。次に9条改憲阻止の会とかレイバーネットなどの左派に応援して貰うのか、と訊ねると、彼からはそういう左派の闘い方には不満であるという返事がかえってくる。だが、私は上述のグループ以外のラディカルな人々を知らない。そこで、白井さんに訊いてみるが、答えはなく、沈黙である。

周りを見れば、ラウンジには人っ子一人いない。白井さんも帰ったのか、私だけである。ラウンジの座席にも、トイレ(そこで小用を足した)にも誰もいない。私は、大学が何かの措置をして、学生がいなくなったのだ、と考える。そして、暫くの間、人々がいなくなっても、却って快適だというくらいに思っていて、事態に気付いていなかった、と省察する。

そういう夢である。