Marx, 宇野弘蔵

【cyubaki3との対話】
(「マルクスも所詮は19世紀のイギリス社会(当時の最先端文明)を論じたものだから、そこに限界がある。」という意見に応答して)それはそう思う。
資本論』の結論は生産協同組合が資本制経済の「積極的な揚棄」だということだったが、同じ資本制、協同組合とかいっても、19世紀と21世紀では同じものであるはずがない。
マルクスがいっているから正しい、妥当だということになるはずがない。

マルクスの対象が19世紀のイギリス社会だったとしてもそれをロジカルに純化してみるというのが宇野弘蔵の「原理論」だったが、理念的な「純粋資本主義」などといっても、現実には歴史的変化を考慮しないわけにはいかないから、「段階論」「現状分析」を追加せざるを得なかった。
だがその宇野や宇野派ももはや妥当かどうか疑わしい。