cyubaki3との対話:レヴィ=ストロース

未開民族の婚姻関係が現代数学群論で解析できる、というのがレヴィ=ストロースの構造分析だったでしょう。
でも考えてみるといろいろおかしい。まず、未開民族が群論を知っているわけはないよね。どうしてそうなっているんだ? 知っていないが(自覚していないが)そうやっているのだ、とかいっても、ではどうしてなのか、という疑問は残る。
それから、経験的な個々の事実を全部付き合わせて、レヴィ=ストロースのモデルに合致するのだろうかという疑問もある。
さらに、レヴィ=ストロースは西欧中心主義を批判して「未開の思考」を称揚するとかいうが、現代数学で全部解いてしまうならば、それこそが西欧中心主義なんじゃないのか。

いずれにせよレヴィ=ストロース構造主義ラカン構造主義よりはまともだろうが、不明な点が多いし、彼の本は高額だから購入できない。『親族の基本構造』などは図書館でも館内閲覧のみだ。あの分厚い本を館内閲覧だけで読めるはずがない。