近況アップデート

「私の真理は恐ろしい」、それは確かニーチェの言葉だったと思いますが、私はそのようなことを言って気取るつもりはありません。そもそも私がこだわっているのは「私の真理」などではありません。単なる平凡な事実関係の確認です。理論や倫理がどうのという以前に、基本的な事実関係が或る程度客観的、公平に整理できなければ駄目だと思います。それは柳原さんでも杉原さんでも誰でも同じですし、別にNAMとかQに限った話でもありません。私も人間ですから、ついつい誰かに辛い意見を述べてしまうことだってあります。例えば京都登記班やamour-qについて私が言ったことは言い過ぎであるかもしれません。けれども事実と異なっていたならば訂正すればいいという話だと思います。私は柄谷さんのことすら道徳的に責めたいわけでもありません。ただ、過去の経緯を誠実に整理し把握する必要を感じるだけです。

2002-2003年にも逵さんという人が柳原さんの事実誤認に苦言を呈していましたが、或る程度公平、客観的なものの見方ができなければ、次の運動や未来などもないのではないでしょうか。素朴に過ぎるかもしれませんが、私はそう思います。

真理であるかどうか分かりませんが、私が書いたようなことは多くの人々には「恐ろしい」と思います。死者まで出したのですから、当然のことです。NAMに入らなかった人々は、入らなくて本当に良かったと胸を撫でおろすでしょうし、それで構いません。十年前のことというのは第一義的にはQ-NAM問題に関与した人々の問題です。一般的にどうこうという話でもないと思います。

私は京都まで行って西原さんにお会いしましたが、彼女から、柄谷さん一人に恥を掻かせてはいけないと思ってNAMに参加した、といわれて呆れました。呆れましたが、でもそういう人々は多かったのかもしれません。