近況アップデート

Ustreamで話したことのすべてを繰り返すことはしませんが、ひとつだけ。素人考えですが、境界例状態の人が自己治癒できる可能性がひとつ考えられるのではないかと思います。それは簡単にいえば、諦めるということです。私の結論は消極的かもしれませんが、ちょっとほかに考えられません。神田橋條治の意見は、治療者として唯一可能な治療的関与は謝罪であるといっています。しかし私は必ずしも同意しません。少なくとも自分は、治療者(医者やカウンセラー)に謝罪してほしいとか全く思っていないし、そのようなことが「治療的」でありえるとも思いません。それに、神田橋條治はもしかしたら謝罪するかもしれませんが、世の中の治療者の99%は患者に謝罪などしないでしょう。では、そうだとしたら、境界例状態(神田橋は「厄介な症例」と呼んでいます)は治らないのでしょうか。治らないという意見もあります。つまり、加齢によって衰弱することが唯一、治癒といえるような治癒なのだという意見もあります。そのとおりかもしれません。ただ私は、それとはべつに自己治癒の試みが可能なのではないかと考える、というだけのことです。