Phineas Newborn "Solo"

Solo

Solo

Phineasのもう一枚のSolo作品。"Stompin' At The Savoy"の猛烈な演奏に始まり、優美なバラード"Easy Living"に進む。ここでも思うのは、Phineasは生涯にわたって「完璧」な演奏家であり続けたということだ。Phineasのどの作品を取っても、僕には衰えや欠陥は感じられない。PhineasはArt TatumOscar Peterson同様、生涯にわたって「完璧」だったjazz pianistの一人なのだろう。
そこでBud Powellの初期、後期問題があるわけだが。つまりPowellは1951年或いは1953年を境に大きく変貌していったということだ。Powellにかんしていえば、あたかも二人のPowellがいるかのように(聴き手には)感じられる、ということである。