『相棒ten』第三話「晩夏」の感想
短歌好き=下手の横好きである自分としては、短歌・歌人がテーマであることにとても興味をそそられた。
三田佳子がゲスト出演とのことだが、『相棒』のこのシリーズは、脚本や演出にとても金を使っているな、と感じさせられる。作中引用される短歌がどれほどのものか、自分には判断できないのだが、短歌の会のなかでの短歌と恋愛を巡る確執があり、二転三転する展開、そしてあっと驚くラストシーンに心打たれる。
四十二年前の殺人事件の真相、そして隠された密かな愛、誤解と死…。
ちょっと思ったのだが『相棒ten』シリーズでは自殺が多いのではないだろうか。第一話も冤罪で服役していた男の抗議自殺から始まったわけだし、第三話も余命半年の歌人の服毒自殺で幕を閉じる。
まあそういうのは些細なことだ。ともあれ、今週も良いものを見せていただいた。テレビ朝日に感謝である。