伊藤計劃『ハーモニー』(早川書房)74ページまで。

図書館から帰って、伊藤計劃『ハーモニー』(早川書房)を74ページまで読んだ。それ以上を読むのは、今の私には無理だ。加齢、歳を取って自分が変わったなと思うことの一つは、読む速度が落ちたことだ。老化現象だと思う。
絲山秋子の小説について、作品のメッセージを受け取り損ねているような気がしてきた。だがそれはどうだっていい。
「妻の超然」という小説では、倦怠期の夫婦の日常が描かれているわけだが、同性愛でも、歳月が経てば最初の情熱は失われるのだろうか? いつか二人一緒にいる理由を見出せなくなる日が来るのか? 不安と共に自問した。だが、分からぬ。今の自分は「現在」の恋愛だけで精一杯、一所懸命なのだ。

ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

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ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

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