川島つゆ『俳聖松尾芭蕉』学芸図書出版、昭和二十七年八月二十五日 初版発行

著者略歴
川島つゆ
明治二十五年一月、埼玉県行田市に生まれる。
東京三輪田高女卒。俳文学研究に志す。
おもな著書
「一茶俳句新釈」「一茶の種々相」
芭蕉七部集俳句鑑賞」
「加賀の千代女」「一茶」「一茶おじさん」
「女流俳人史」など。
(昭和二十七年)現在 別府女子大学教授。
この川島つゆ先生というのは、うちの母親の大学での先生だった人。うちの母親は、別府大学中退(特待生)。
川島先生が、「おくのほそ道は散文なりや韻文なりや」という問いを出し、うちの母親は「散文でもなし韻文でもなし(或いは、散文でもあり韻文でもあり、だったかも? 記憶が曖昧)」と答えたが、川島先生は、「正解したのは攝津照子ただ一人で御座いました」と褒めてくれたという。
川島つゆ先生は、晩年、老いによる衰えを苦にして、ガス自殺を遂げた。