笙野頼子『レストレス・ドリーム』
毎日夢を見る。色の付いた夢。五感を刺激し続ける、まるで現実のような、ひどい悪夢。いつの間にかその悪夢の中に紛れ込んでしまい、気が付くと逃れようとしてももう逃れられない。夢はどんどん私の生活を侵食し続け、今ではそれに支配されて暮らしている。現実世界の出来事も記憶も殆ど消え果てている。
書き出し部分(p6)であるが、夢の雰囲気をよく伝えていると思う。
- 作者: 笙野頼子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1996/02
- メディア: 文庫
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