いーぐる掲示板への投稿:東浩紀『動物化するポストモダン』(講談社現代新書)を読んでの感想

その1

読んでみましたが、後藤さんは肯定的な評価をされていましたが、私には実感としてよく分かりませんでした。我々がジャズを好むのも、オタク的で動物化した欲求充足(プロザックを読むようなもの)なのでしょうか? いや、別に「人間」にこだわるわけじゃないんですが、私には東が描くような現在の状況がサッパリ分かりませんので…

その2

東浩紀の言うことが分からないのは私がオジサンになったからかとも思ったんですが、東は1971年生まれ、私は1975年生まれだから一応、私のほうが年下なんですよね。若者なり若者文化に接しているかどうかが現在を理解できるか否かの分かれ目になるんでしょうかね。
東の議論をジャズにどう応用していいか、ちょっと分からないのですけれども。まあジャズと言っても、私の場合1955年前後のものを聴くことが多いので、本当の現在のジャズの現場は知らないわけなのですが。でも現在、時代って何なんでしょう? 何を今更な疑問かもしれませんが、、、
さて、私塾を開くか(笑)。

その3

東浩紀さんの『動物化するポストモダン』(講談社現代新書)、二読、三読するうちに朧ろげながら分かってきましたが、やはり皮膚感覚としてなんか遠い世界の話というか、自分が今生きている世界と同じ世界の話だという実感が持てません。
私の理想はアート・テイタムとかなのですが(テイタムが理想の人がなんであんな滅茶苦茶なピアノを弾くのか、とは突っ込まないでくださいw)、やはりポストモダンを生きてないということなんでしょうか? 東さんの議論は共産主義など大きな物語は終わったという前提に立っていますが、私が今もなお共産主義者であることなども関係しているのでしょうか? よーわからん、というのが正直な感想です。I'm old fashioned.

イーグルトンの本、読んでみます。