コミュニティの概念

コミュニティが伝統なり民族だけを基盤にするのかというのは考えてみるべきです。そもそも我々が、日本に生きていながらにしてジャズを愛好しているという奇妙なコミュニティです。グローバル化は伝統的共同体を崩壊の危機に曝すかもしれませんが、代わりに新たなコミュニティを生む可能性があります。インターネットなり、もっと広義に言えば複製技術を基盤とした、伝播、模倣による絆の創出です。
「共通なもの」「共同のもの」「共にあること」…が再び問い直されつつあります。政治の領域でもそうですが、音楽など文化の領域でもそうです。文化は一人だけでは成り立たない。複数の人が共同するから、成り立つのです。その意味で、インターネットであれ新しい技術であれ、従来の伝統的共同体を危機に曝すと共に、新たな別の共同性の構築の可能性を開いていると言えます。
ジャズではありませんが、以下のような例があります。
http://black.ap.teacup.com/fukashinogakuin/