フーコーとヴェーバー

中山元さんという在野の哲学者の方がおられるんですが、彼が『賢者と羊飼い フーコーとパレーシア』という分厚い研究書を出しています。
晩年のフーコーの『性の歴史』を解説した本なんですが、もともと『性の歴史』は、古代から中世、近世、近代までずっと、セクシュアリテを軸に追っていくという壮大な構想だったのが、フーコーの急逝で実現しなかったんですね。それで、中山さんの本は、パレーシア(真理を語ることの謂い)の歴史を追うのに、フーコーが論じていない欠落部分については、マックス・ヴェーバーの『古代ユダヤ教』などを参考にしながら書いているんですよ。
ジャズとは関係なかったですが、ヴェーバーの話になったのでちょっと参考までに。

賢者と羊飼い―フーコーとパレーシア

賢者と羊飼い―フーコーとパレーシア

古代ユダヤ教 (上) (岩波文庫)

古代ユダヤ教 (上) (岩波文庫)

古代ユダヤ教 (中) (岩波文庫)

古代ユダヤ教 (中) (岩波文庫)

古代ユダヤ教 (下) (岩波文庫)

古代ユダヤ教 (下) (岩波文庫)