思い出話の続き
NAMは各系の代表者からなる評議会が最高意思決定機関であったが、元老院的なものとして、規約委員会というのがあった。これは、代表経験者や、正副事務局長経験者が入るものであった。さっき書こうと思って書き忘れたのだが、私はNAMの副事務局長であったのに、何故か私だけ(笑)規約委員会に入れて貰えなかった。とはいえ事務局員で、全てのMLを読む権利はあったので、読んではいたのだが、理由も明示されぬ規則破りの排除に、内心良い気分でなかったのは確かである。
何故私が排除されたのかは分からない。柄谷さんが、私のことを自分に感情転移してくるビョーニンだと思っていたからなのかもしれない(笑)。しかし、その私が、後年柄谷さんのNAM責任の追及者になったのも、これまた歴史の皮肉であろう。
それと、佐々木敦の『ニッポンの思想』でNAMに触れたくだりで事実誤認がある。鎌田哲哉さんがNAM会員と書かれているが、そうではなかった。この事実を押さえないと、彼が「非NAMのQ会員」=他者として展開してきたNAM批判の意義を見失うことになる。そのことも書いておこうと以前から思っていた。
- 作者: 佐々木敦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/07/17
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