読み返してみた。

おはようございます。
NAM原理(第二版)を読み返してみました。私は今でも、基本構想には賛成なのです。
ただ、地域通貨LETS)が一般的な経済システム、信用システムを形成するという核心部分だけは、疑っています。ここを疑えば、全てが疑わしくなる。

菅原さんのホームページ「ダンス&パンセ」を読みました。彼は、考える人だなと思いました。それに比べると、私は、考えていない。思考停止している。いまだに、Qがうまくいったら、などと考えている。

原理で疑問なのは、もう一ついえば、政治が抜けていること。生産協同組合、消費協同組合も、地域通貨LETS)も、政治的にはニュートラルなものです。公正や正義などの左派的な価値を実現していくには、そのなかの人間の意志が必要だ。その点が看過されているように思いました。
さらに、晩年のエンゲルスの議会主義を、原理は否定しているのですが、社会民主主義を再考する必要がある、とも思います。勿論、今の日本で、社会主義政権、共産主義政権が生まれる可能性はない。けれども、非暴力的な変革として、議会主義というオプションも棄てずに検討すべきだと思うのです。

Q-NAM紛争にもいえることですが、倫理は個々人の意志、選択の裡にしかない。倫理というなら、個々人が勇気を持って発言したり行動すべきだった、と思います。没になった原稿、Q-NAM問題1-3でも書きましたが、森谷さん一人の発言が、筋を通していたと思う。われわれは、不甲斐なかった。

ここで一旦送ります。