菅原さんのホームページを再読して

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菅原さんのホームページを再読して、彼は考える人だという印象を持った。逆にいえば、私は考えぬ人である。まさにTwitter的に、140字に収まる範囲の短期的な=短気な思考・情念しか湧いてこない。しかし菅原さんの問いは執拗である。
2003年に崩壊したNAMという運動。その破綻が、私にとっては決定的だと思える。というのは、NAMの原理が誤謬だというのは明瞭だと思うが、それに取って代わる別の原理を思いつくわけでもないからである。私は、いわば新興宗教をはしごする一種の病人のように振る舞いたくはない。自分は自分として確固としてありたいのだ。欺かれぬ者はさ迷う、とラカンは言ったそうだが、私はまさに、欺かれぬ者としてさ迷うほかない。
不確定で曖昧な空間を。迷走し彷徨する。
私は政治とも経済とも縁を切ってひきこもった。だが、NAMという亡霊は憑き纏って離れない。NAMの亡霊(実際に死んだ人も含めて)が強迫的に想起を強いる。しかし、一切応答せぬことが必要だ。「世界同時革命」への呼び掛けにも立ち上がらぬこと。「昼寝」し続けること。自立豚的態度。非政治的。