資本・国家・ネーションに対抗しそれを揚棄する、といっても、じゃどうやって生きてくの？どうやって具体的に暮らしてくの？資本主義も、主権国家も、家族や民族などの共同体も、人間が生活を作っていくためのシステムでしょう。それを否定するなら、それに替わるシステムを提示すべきなのに、左翼にはそれができていない。
資本主義に反対する、という人の多くは、気分的情緒的に反対しているだけでしょう。
オルタナティブの提示なしに、ただ反対しても、仕方ないと思います。
小林秀雄が語ったとされるように、革命とは生活なり習慣の革命でなければならない。新たな生き方が作られるのでなければならない。
